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この人の作品はいくつか読んできたが、心に残るものや人間の冷たい心、それに人生や性を語るものに加え西部劇調の気楽なものまで多彩な面を見せる。
この作品は、下品な言葉のジョークの波に襲われる。そして、殺されかたのむごいことは、気持ちが悪くなる。それでも読者を飽きさせない。出張のとき乗り物の中で読むには格好の作品だ。
下品といえばこんな会話。ゲイの男に言う
「つまり、まだバリバリのホモってこと? あたしのアソコを見ても、心の中に女もいいなという気分は芽生えないわけ?」
「みたいだな」と男は言う。
気持ちの悪い殺されかたは、「指はすべて根元近くで叩ききられており、両手の皮膚はひじまで削がれていた。シャツは着ておらず、胸にいくつもやけどの跡があった。
目は、クリスマスのプレゼントに欲しかったものをもらった瞬間のように見開かれていたが、ふくれてぽっかりと開いた口からは、古いレバーのような舌が突き出ていた。
ズボンの両膝の部分に大きな血のしみが広がっていて、坐った状態の時には、下の椅子まで血がしたたっていたようだ。靴はなくなっていた。爪先もだ。ふくらはぎまで脚の皮がはがされていた」なんともおぞましい!