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デジカメ持って小旅行「坂東三十三箇所霊場1番札所杉本寺(すぎもとでら)」

2009-07-11 17:13:16 | 旅行

           
           バス通りから入り、階段の奥に仁王門がある
 横浜市南区弘明寺から、土曜日で乗客の少ない横浜市営地下鉄とJRを利用して鎌倉の駅に降り立った。行楽シーズンとあって、駅前は年齢も高齢者から十代の若者の雑多な人びとと、それに外国からの観光客も混じって大変な混雑。
 今日は暑くなるという天気予報通り、陽は燦々と降りそそぐ眩しさに目を細めて駅前風景を見回した。これから行く杉本寺に連れて行ってくれるバス停はどこか。 事前に調べてあったせいか、何の苦もなくすぐ見つかった。京急バスの「ハイランド」行きに乗り込んだ。このバスもスイカのカードが使えるとはありがたい。
 バスは鶴岡八幡宮前を右折しながら、やがて喧騒から抜け出し杉本寺バス停に着く。
           
 このお寺は天平6年(734年)の春、光明皇后の御願により藤原房前と僧行基に堂宇建立を命じた。行基は十一面観世音を彫り安置した。
 ついで、仁寿元年(851年)に僧円仁(慈覚大師)が参籠した折、十一面観世音を刻み安置した。また、寛和2年(985年)僧源心(恵心僧都)が花山法皇の命により十一面観世音を刻み安置し都合三体の本尊となった。
 文治5年(1189年)11月23日夜、隣屋の火災で類焼の際、この三体の本尊自らが境内の大杉の下に避難したといわれ、杉の本(もと)の観音として寺の名前の由来となった。建久2年(1191年)には源頼朝がこの寺を再興したという。天台宗の寺院で鎌倉最古の寺とされている。
 拝観料100円を払って仁王門への階段を上がっていくが、今日は修理中ということもあって、足場が組まれ仁王像はビニールで覆われていた。
               
 その仁王門をくぐると、遮断の横木の向うに青々と苔むした旧階段が本殿にのびていた。
よく見ると石段はかなりすり減っていた。ほぼ1,200年の時を経た石段と思うと、気の遠くなる感覚を覚えた。その石段を回り込むように新しい階段が設けられていた。帰路、拝観料を支払った係りの女性に、旧階段は苔むすままにするのですか? 仁王像の作者は分かりますか? と尋ねた。階段は苔むすまま、仁王像は運慶作といわれているとの返事だった。弘明寺の仁王像も運慶だったので、運慶さんもお忙しいようだ。