Wind Socks

気軽に発信します。

映画「私が、生きる肌LA PIEL QUE HARITO ’11」劇場公開2012年5月

2013-01-16 15:40:34 | 映画

                 
 人工皮膚開発の権威で形成外科医のロベル(アントニオ・バンデラス)の邸宅の一室には、ベラ(エレナ・アナヤ)が閉じ込められている。ベラは人工皮膚開発の実験台でもあるが、実はビセンテ(ジャン・コルネット)という男から性転換した女だった。ベラはロベルの亡き妻にそっくりに作られていた。ロベルの思い入れが強いのか、当然のごとくベラと肉体関係を結ぶ。
 しかし、ベラの内奥には強制的に性転換させられた憤怒は消え去ることはなかった。そして、悲劇的な終焉を迎える。

 この映画は一言で言えばポルノ映画だ。スペイン製作の映画だけあって、セックス・シーンはアメリカ映画より露骨だ。アメリカ映画では、男女が裸でからむシーンでも女優の乳首に唇をよせることはないが、このスペイン映画は一瞬ではあるががっぷりと唇が覆っている。
 しかも男が重なって腰を波打たせている。とはいっても劣情を催すことはなかった。

 笑ってしまうシーンもあった。まだ、完全に女になっていない段階。顔が男で人工膣を形成してロベルが取り出したのは、太さの違う男根の模型。細いものから始めて徐々に太いものでトレーニングをせよとのたまう。

 その時ふと思った。人工膣は感覚も正常なのだろうか? ということ。映画のベラは、痛いといっているから不完全な代物のようだ。
 そしてまたふと思った。将来iPS細胞が実用化されれば、人工膣も自然なものを作ることが出来るかもしれないと。
           
           
           
           
           
           
           
           
           

監督
ペドロ・アルモドバル1949年9月スペイン、ラ・マンチャ生まれ。

キャスト
アントニオ・バンデラス1960年8月スペイン、マラガ生まれ。
エレナ・アナヤ1975年7月スペイン生まれ。
ジャン・コルネット1982年2月スペイン生まれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする