かつてのロック・ロール・グループ、フォーシーズンズの栄光と挫折、そしてリード・ヴォーカルだったフランキー・ヴァリの復活を、クリント・イーストウッドが楽しみながら作ったと思える。
2005年から始まったブロードウェイのジュークボックス・ミュージカルを映画化したといわれる。2006年にトニー賞のミュージカル作品賞を含む4部門を受賞していて、フォーシーズンズのオリジナル・メンバーのフランキー・ヴァリ、トミー・デヴィート、ニック・マッシ、ボブ・コーディオは、1990年ロックの殿堂に、1999年にはヴォーカル・グループとして殿堂入りを果たした。
なんといってもこのグループの特色はリード・ヴォーカルのフランキー・ヴァリの存在だろう。彼のファルセットの特徴が受けたのだろう。このフランキー・ヴァリをジョン・ロイド・ヤングが演じていてヒット曲「シェリー」やソロでヒットした「君の瞳に恋してる」を聞きながら、うきうきとした心地よい時間を過ごすことが出来る。
ちなみにフランキー・ヴァリ本人は、1934年5月に生まれて現在も80歳で往年の面影を残している。私はジョン・ロイド・ヤングの歌唱が気に入った。
それでは「シェリー」と「君の瞳に恋してる」をどうぞ!
「シェリー」
「君の瞳に恋してる」
フィナーレのダンス・シーンもどうぞ!
監督
クリント・イーストウッド1930年5月サンフランシスコ生まれ。
キャスト
ジョン・ロイド・ヤング1975年7月アメリカ生まれ。
エリック・バーゲン1985年12月ニューヨーク生まれ。
マイケル・ロメンダ出自不明。
ヴィンセント・ピアッツアニューヨーク、ミドルヴィレッジ生まれ。
以上の四人は、テレビで活躍しているようだ。クリント・イーストウッドはこれらの若手を育てる意図もあったのかもしれない。
そして、存在感を持つクリストファー・ウォーケン1943年3月ニューヨーク市クイーンズ生まれ。ダカルロというギャングの親玉になるが「ディア・ハンター」当時の面影は過去のもので、独特の老けかたの優しいギャングを好演していた。歌を聴きながら涙を流すんだから。