テレビドラマ「トゥルー・ディテクティブ/二人の刑事 シーズン1」につづく「トゥルー・ディテクティブ/ロサンジェルス シーズン2。ハリウッド製のテレビ映画といえる。
いわゆるテレビ局のドラマと違うのは、シーズン1はマシュー・マコノヒーとウッディ・ハレルソンだし、シーズン2はコリン・ファレル、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス、テイラー・キッチ、ケリー・ライリーと顔ぶれが変わる。
ストーリーの順序や組み立ては、ニック・ピゾラットの脚本が冴えを見せる。しかし、ちょっと分からないところもある。
カリフォルニア州ヴィンチ市警察刑事レイ・ヴェルコロ(コリン・ファレル)、ヴェンチュラ郡保安官事務所刑事アニー・ベゼリデス(レイチェル・マクアダムス)それにカリフォルニア・ハイウェイ・パトロール警官ポール・ウッドルー(テイラー・キッチュ)とクラブ経営者フランク・セミヨン(ヴィンス・ヴォーン)とその妻ジョーダン(ケイリー・ライリー)が絡むちょっと陰鬱な雰囲気のドラマ。
事の発端は、市政代行官キャスパーが道路わきで目を焼かれた姿で死んでいるのをウッドルーが発見する。その事件に群がる上記の人間たち。
1話50分から60分で8話の構成で、1話50分として400分、6時間になんなんとする。テレビ局制作のドラマは、1話完結が多いが、このハリウッド製の8話まで引っ張っていくには、中だるみを避けなければならない。それには成功したと言える。
ヴィンチ市の腐敗、悪徳警察官の跋扈などダークな世界を派手な銃撃戦を交えて描き、捜査が核心に近づいたとき善の警察官が追われる立場になる。そして善の正義は果たされず悪徳が栄えるという、あくまでもダークな終焉となる。
ロサンジェルスを舞台に一癖も二癖もある登場人物たちに目が離せない。ヴェルコロ、ベゼリデス、セミヨンなどネーミングからして一捻りがある。それに追い討ちをかけるようにオープニングのテーマ曲、1943年カナダ生まれでシンガーソングライター、詩人、小説家のレナード・コーエンの「Nevermind」が雰囲気を盛り上げる。その「Nevermind」をどうぞ!
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