シーズン1は、なんともいい感じの滑り出しで結局シーズン4まで一気に観てしまった。ピアソン法律事務所に雇われたマイク・ロス(パトリック・J・アダムス)の成長物語。
マイク・ロスばかりでなく、彼の上司ハーヴィ・スペクター(ガブリエル・マクト)もかたくなな一匹狼を脱するという展開が待っている。マイクとハーヴィは奇妙な因縁から息の合ったコンビを組んでいる。
マイクは親友の仕事、コカインの運搬を引き受けたが、届け先のホテルのドアの前に従業員の制服とスーツを着た二人の男が刑事と見破り脱兎のごとく階段を下りる。逃げ込んだところがピアソン法律事務所。ここではアソシエイト採用の面接が行われていた。
受付にいた秘書のドナ・ポールセン(サラ・ラファティ)が人違いをして「5分遅刻よ」と言い「警察に追われている、面接はどうでもいい」とマイクが返す。冗談と受け取ったのか、ドナは隣の部屋にいるハーヴィへウィンクを送る。このウィンクは、ドナの目から見て採用OKという意味。
ハーバード卒しか採用しない事務所だが、マイクも一時ハーバードに在籍していた。試験問題を暗記して学長の娘に教えたのが発覚、退学処分になったという経緯がある。今はメッセンジャーの職にあるが、記憶力抜群のマイクを見込んで学歴詐称までしてマイクを採用したハーヴィ。ここから最強のコンビが誕生する。
ピアソン法律事務所を舞台にハーヴィとスコッティ(アビゲイル・スペンサー)との恋と別離。マイクとパラリーガルのレイチェル(メーガン・マークル)との恋物語。ドナとスティーヴン(マックス・ビースレイ)の裏切りの恋。ドナはスティーヴンを逮捕させることまでやる。かなり強い女性、でも嫌味はない。
ルイス・リット(リック・ホフマン)というハーヴィを敵視する新人教育係がいる。これがマイクの学歴を探ることで緊張感をもたらす。そしてこれまたラブ・ロマンスだが、事務所の代表者黒人女性のジェシカ・ピアソン(ジーナ・トーレス)は、司法省を辞めた黒人男性の恋人ジェフ・マローン(D・B・ウッドサイド)を雇用する。二人の関係と仕事は別だというが、周囲の目は公平を欠くのではないかと疑念が浮かぶ。
あれやこれやと人間の長所や短所がいたるところに芽を出し摘み取るという日常。それを顧客のトラブルを解決するという刺激物でメリハリがつけられ面白いものになっている。
まるでファンション・ショーというのは、ジェシカ・ピアソンが毎日着る服装がそれだ。背中の素肌を大きく見せるという、おおよそ仕事には向かないスタイルも出てくる。ジェシカ・ピアソンに限らずレイチェルやドナも背中が大きく開いていないが、仕事にはどうかと思われる服装のときもある。
それと比べて男のスーツにネクタイは、いつの世も変化に乏しい。残念ながらこと服装に関しては、男は女の引き立て役といえる。
ところで、このドラマのアメリカでの視聴者数をみると、シーズン1は各エピソード毎に400万人前後。シーズン2は、6月から8月まで380万人前後で9月から1月まで放送のブランクがあって1~2月で少し視聴者数を落としている。
シーズン3とシーズン4も同じ傾向でシーズン4の16話に至っては155万人と大きく落ち込んでいる。なぜかとよく見るとこのドラマには中だるみがある。6月ごろに新シリーズが始まり8月ごろに一旦中断、翌年の1月に続きが観られる。ちょっとおかしな製作過程だ。これでは関心が薄れるのは無理もない。
しかし、私の大好きなドラマで、シーズン5を早くDVD化して欲しい。マイクも勿論いいが、ドナの雰囲気がいい。遠目には、駐日大使のキャロライン・ケネディに似ている気がする。
面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!
エンタメ(全般) ブログランキングへ