ネットで音楽配信サービス全盛の時代を迎えている。お馴染みのアマゾンもあるが、私の好きなカントリー・ミュージックが豊富となればAccuRadioになる。
AccuRadioは、2000年にイリノイ州シカゴで設立された。現在、ポップス、ロック、フォーク、カントリー、ジャズ、電子音楽等多岐にわたった音楽を配信している。数あるカテゴリーの中で「Beautiful Music」がある。内容は、「オールディーズ系」といえる。かつての名曲の数々が、途切れることもなく流れてくる。
今日は「Send in the crowns」を取り上げてみよう。この曲は、1973年のミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」のためにスティーブン・ソンドハイムによって書かれた。フランク・シナトラが1973年にレコーディングし、ジュディ・コリンズのバージョンが1975年と77年にチャート・インしたため、ソンドハイムの最も人気のある曲となった。その後多くの歌手がカバーしている。
私はこの曲を、フランク・シナトラのヴァージョンで聴き続けている。シナトラは、ゆっくりとしたテンポで情感豊かに歌い、独特の声音で聴く人を虜にする。
さて、この題名なのである。ソンドハイムはこんなことを言っている。「ショーがうまくいっていなければ、道化師を送りましょうという意味ではありません。言い換えれば、「冗談を言いましょう」です」
実際、英語圏では、このsend in the clownsをジョークの代名詞として使っているみたいなのだ。こんな感じを想像できるけどね。仕事とがうまくいかないとき同僚に「道化師でも送ってくれよ」と愚痴を言う。和訳付き動画を、フランク・シナトラの歌唱で聴きましょう。