
私はいつもDVDを観るのはパソコンだ。ヘッド・ホーンで少しでも臨場感を味わい集中できるからだ。ブログに記事を書くためもあって、映画劇場のような体全体で感じるような興奮はない。でも、これはこれでいい点がある。いつでも気に入った時間に観られるし、雑音をシャット・アウトできるし、音で家族に迷惑をかけない。
いつもは夕食後が私の映画タイムだ。夕食には少しアルコールが入る。従って、内容によっては睡魔と格闘しながらの鑑賞も時々ある。この映画は、最後まで睡魔どころか画面から目が離せなかった。
実在する世界一の海運会社マークス・ラインのコンテナ船「マークス・アリゾナ」が、ソマリア沖で海賊に襲われ船長が人質にとられてコンテナ船の救命艇でソマリアに向かう。
救命艇の速度は5ノット(時速9キロほど)で36時間かかる。まず海軍の駆逐艦がやってくる。水や食料を補給するぞと言い船長の無事を確認しながら時間稼ぎか。最終的には海軍の特殊部隊シールズの本領が発揮される。機会をうかがい狙撃で犯人を同時に倒す。
無事船長を救出するが、この助けられた時の船長の反応は、満面の笑みでハグを繰り返すというものではなかった。医師の質問に言葉もまともに喋れない。ショック状態であるのがわかる。涙を流しながら「ありがとう」を繰り返す。
船長を演じたトム・ハンクスならではの演技だった。素晴らしかった。観終わったのは、午後11時半だった。





ある種の興奮状態なのか、なかなか寝付けない。寝付けないもう一つの理由に、日本のタンカーで同じようなことが起こったら、海上自衛隊はどのように対処するのだろうかということだ。現段階では、アメリカに助けを求めるのだろうか。
ついでながら日本にも特殊部隊があるらしい。それは千葉県船橋市の習志野(ならしの)駐屯地に駐屯する中央即応集団の隷下部隊で特殊作戦郡という。対テロ、対ゲリラが主な任務らしいが、任務の詳細や訓練の内容、保有する装備などは一切公表されていない。いずれにしてもアメリカのグリーンベレーを目指しているのは確かなようだ。
ちなみに海上自衛隊がソマリアの海賊対策として、護衛艦2隻とP3C哨戒機2機に約600人の隊員が従事している。海賊による被害件数は減少傾向にあるといわれるが、根絶されたわけではない。十数カ国が参加しているこの活動でも自衛隊の任務が警護と海賊船の発見が主たるもののようだ。国内法の整備が待たれるところだ。劇場公開2013年11月
監督
ポール・グリーングラス1955年8月イギリス、イングランド生まれ。
キャスト
トム・ハンクス1956年7月カリフォルニア州コンコード生まれ。
バーカッド・アブディ1985年ソマリア生まれ。
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