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アメリカ沿岸警備隊の師弟関係を描く男の映画だ。ウィキペディアから警備隊について引用すると“アメリカ沿岸警備隊(United States Coast Guard)は、陸軍、海軍、空軍、海兵隊に次ぐ五番目の軍隊。最小の武装組織でありながら、法の強制執行権を有し、捜索救難、海洋汚染の調査から沿岸警備まで幅広い任務についている。日本国内では、横田基地に極東支部がある”
お話しというのは、過去にいくつも映画に取り上げられたチョット生意気で突っ張りぼうやが上官と対立しながらも人生や男の友情に目覚めるというものだ。海難救助に焦点を当ててあって、風速三十から四十メートル、波の高さ三メートルないし五メートルという悪条件の中、遭難者の救出にあたる。
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時には自らのチームが救助行動中、ヘリコプターの故障や破損で仲間を失うこともある。そういう任務で実績のあるベン・ランドール(ケヴィン・コスナー)は救助行動中、ヘリコプターの墜落炎上で仲間を失いそのショックから抜け切れなかった。上官からの指導教官をしばらくやって心を落ち着かせればというアドバイスを受け入れた。
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その下に新入生としてジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)が配属されてくる。ここからは過酷な訓練が続く。この訓練はいうなれば不適格者を見つけ早く追い出すことと税金の無駄遣いを少なくするのが目的なのだろう。
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それに合格したジェイクは、アラスカ勤務が待っていた。そこにはベンもいて、もはや同僚の救難士という立場になった。そしてドラマは、悲しい結末に向けてアラスカの荒海のように画面に叩きつけてくる。
ほとんどの画面が、ケヴィン・コスナーとアシュトン・カッチャーの場面で推移していく。個人的にはもう少し周辺のエピソードも入れれば、厚みが出てきたのではと思う。荒れた海の救助活動という場面の連続なので退屈することはなかった。男はいつまでも子供の部分を残しているので、現代では乏しくなった男の自己犠牲を堪能できて、理屈ぬきに楽しめるのも確かだ。
監督 アンドリュー・デイヴィス1946年イリノイ州シカゴ生まれ。イリノイ大学卒業後、カメラマンとして映画界に入り、コマーシャル・フィルムの仕事を経て監督に。‘93「沈黙の戦艦」と「逃亡者」は世界的にヒットする。
キャスト ケヴィン・コスナー1955年1月カリフォルニア生まれ
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アシュトン・カッチャー1978年2月アイオワ州シダーラピッズ生まれ。これから飛躍できるか?
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