猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

佐藤 史生 「夢見る惑星」

2006年12月15日 10時20分53秒 | マンガ家名 さ行
 まだ夢見心地で、「夢見る惑星」 1巻~4巻 読了。  再販されているものの表紙等はこちら               ↓


              セブンアンドワイ 「夢見る惑星」


 一応再販されて、今も文庫の新しいものが買えますね。どうしようか検討します。今 「ワン・ゼロ」 も読んでいるので、いっしょ買いか



 佐藤 史生氏の物語世界で表面に出ているものは氷山の一角のようです。そしてその下の氷山は揺るぎ無い大きな塊となって佐藤氏の中にあるようです。登場人物の全てにその人の人生が垣間見えます。現実の人間の人生は、自分が主人公で脇役なんて事は無いですが、まんがに出てくる一人一人にもそれが見えるのが凄い。
 
 主人公イリスの父、モデスコ王の一代記、王と王妃の愛憎劇(レディースコミック風に)、イリスの弟タジオンとその妃になったフェーベのその後の話、フェーベの片思いの歴史、イリスの従者、カラの失われた国の再興の話、舞姫シリンとイリスの後日談、幾らでも外伝の1巻や2巻出来てしまいそうです。読みたい~。

 もうひとつ佐藤氏の凄い所は、宗教が分かっているところ。これを描かれたのが多分20歳代でしょう? まだオウムも話題にないころですもの。こんな物描けるなんて凄いな 
 今読んでいる 「ワン・ゼロ」 も20年前の作品なのにコンピューターから、古代宗教から、情報量がものすごい。色々な本を凄くいっぱい読んでいる人だと感じます。だから寡作なのかいったん資料を分析して、自分の物語を構築して、じっくり作ってからマンガにするのでしょう。でなければこんなに深い話にはならない。

 夜さんにお借りして読みました。

            やはり、もう少し評価が上がって欲しい人です。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする