真面目に1920年代のメゾン・クローズ(娼婦の館)を研究している。研究は多岐に渡り、店のありよう、娼婦のスカウト、利用客層、顧客の特殊なニーズなどに渡っている。顔見世興行のような方式は面白いし、その応用としてノーパン・レストランがあったというのは驚愕する。更に、今の日本と同じようなスカウト方式やイメクラなどの方式もあったという。誠に世の中は変わらないと感じる。<o:p></o:p>
引用されたエロチックな観光ガイド文献で昭和5年 赤爐閣書房の「驚嘆すべき世界人肉市場」という惹句で飾られたドクトル島洋之助『貞操の洗濯場』というのがあるが、名前から凄い。<o:p></o:p>
シャバネという館でのエドワード7世「愛の椅子」なんぞも猟奇的というか、変てこでおかしみすらある。<o:p></o:p>
フレンチ・カンカン踊りも元気のよさのパフォーマンスとある。碩学は流石だ。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>
楽しく大変勉強になります。「室内」の連載をまとめ改題。山本夏彦さんとの思い出が冒頭に書かれています。<o:p></o:p>
<o:p> </o:p>