橋下提案のWTCへの府庁移転はどうなったのだろうか。結局、府庁の一部がWTCに移転しその分府庁周辺の空室が増え、かわりにWTCに入居していた大阪市の部門はATCに移転したという玉突きが起こった。これでは都心機能の流出であり、府のサービスと都心機能の低下にしかすぎない。建設的なATC,WTCの活用なら、郊外から呼び寄せられるバックオフィス、コールセンターとしての利用だろう。そのために税金を使うのは前向きな対応だ。<o:p></o:p>
更に、貸金特区は国が否決でこれは当然だ。良く分からない、カジノ構想はまだ生きているのか。これも、「花見酒経済」で波及効果が低い。現在のマカオの状況を知っているのだろうか。<o:p></o:p>
橋下行政は、派手だが、アイディアより無駄を省くこと、重荷となっている開発プロジェクトの整理をすること、地味な活動で企業誘致など図るのかまずすべきことだ。<o:p></o:p>
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橋下構想の大阪都は説明もなくどこかに消えて、大阪州らしい。道州制の利点は権限を国から移譲すること、インフラ(上水、下水、治水、廃棄処理 等)の地域効率がある。さらに協調・調整の要は「関西はひとつひとつ」といわれる個性の違う神戸・大阪・京都の核都市の統合と協調を先導する役割が必要だ。これは、エリアの統合と多核の協調で企業の事業部制のようなものだ。さらに、都市と周辺部分の行政や生産、消費にも違った政策が必要だ。となると道州制には都市経営の理解と(思いつきでない)長期的ヴィジョンと実行方策のあるリーダーが必要で、その補佐にエリアと都市機能の両面の担当が必要となろう。エリアに規定された府・県の知事がまとまるのは合併であり、それぞれのエリアがまとまるだろうか。<o:p></o:p>
それをまとめるのが州知事だろうが現在の「大阪知事」がなる必要はない。道州制のありかたと橋下知事が適任かどうかは別の論議だ。<o:p></o:p>
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道州制という「手法」自体に夢を求めるのは危険だ<o:p></o:p>
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