都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

たこ竹(大阪松屋町) :上ちらしは歴史のお味

2012-06-04 06:07:18 | 食べ歩き

 大阪の下町シリーズ。ずいぶん前から一度来たいと思いやっと実現。上ちらしは2,300円。蓋付きの塗り物に入ってお吸い物がお供に。<o:p></o:p>

ちらしは地味な色のなかに海老の赤が派手な佇まい。焼き穴子(固め)、締めた鯛、開いた煮海老、鯛のでんぶがのる。食べるときは、茹で三つ葉、木耳の細切り、山椒の実と葉、芽紫蘇、生姜が変化を添える。錦糸玉子、散し海苔、煮含めた繊切り椎茸の入るご飯も味が丁寧だ。嫌味がない。ここでしかないお味と食感、香があり静謐だ。<o:p></o:p>

 吸い物は白く丸い竹輪麩、白く細い榎茸と暗い緑の若布、浮かぶ木の芽でさっぱりした利尻(かな)昆布のお味。ほっこりします。<o:p></o:p>

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 天保2年(1831年)創業の歴史は長く、もうすぐ200年となる。店内は小体で、暗く、綺麗ではない(察してください)、驚くほど大きい大量の海老が茹で上げられており、食べ物屋というより裏方みたいだ。お寿司も持ち帰りが多いそうだ。にもかかわらず東京風の握り寿司もやっていて平日のお昼は握り鉄火、握り吸い物が1,100円とある。多様性もあるようだ。(締める魚は生でも美味しいということかな、山葵はどうかな)<o:p></o:p>

高いと言えば高いし、船場淡路町の吉野すしと比較すると、吉野が馴染んでおり、会食にも向くが、たこ竹には松屋町の雰囲気などもあり大阪の歴史を食べているような佳さがある。近くには「はいからほりから商店街」もあるし、船場に向かいのんびり歩くのも良い。<o:p></o:p>

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 食べられて満足<o:p></o:p>

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コメント
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