都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

街と水:デザインは難しい:管理、水質、効果

2012-06-19 05:25:16 | 都市開発

 建物に水を取り込んだのは阪急三番街が有名だ。中之島ロイヤルホテルのロビーを流れる小川もなんともえない。<o:p></o:p>

かつて池田駅前にあるせせらぎモールの企画と基本設計に関わった。下水の高度処理水を駅前に流すというもので、水深は5cm以下、流速は1m/秒を超える速さでしかも磨きの石を床として苔など生えない条件とした。このときの与件は<o:p></o:p>

①溺れることのない深さ:水深は10cm以下(児童だと5cmでも溺れる可能性があるとのこと)、若しくは安全管理<o:p></o:p>

②淀まない流速:夏の臭いや苔の発生を防ぐ<o:p></o:p>

③爽やかさ:冬でもすがすがしさがある、または流水をやめても見栄えがする<o:p></o:p>

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 当時はフラワーロード横のせせらぎや江戸川区の小松川・境川親水公園、前述の三番街など調査したものだ。海外ではサンフランシスコなども留学の折調査したが、どれも常軌の要件は満たしていた。<o:p></o:p>

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 一部の大型開発にも流れる水は組み込まれているが、流れが淀んでいるもの、安全管理に問題があるもの、水の効果が発揮されないものが散見される。水を安易に導入するのは良くない、また設計に十分考えがないと逆効果で維持費用もかさむ。むしろ緑に替えるか、湿地の生態系(ビオトープ、杜若など)にするのが良い。<o:p></o:p>

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三番街の成功は関西の記念碑だが40年前だ、今からやるならパソナの都市菜園のようなビルへの自然の導入ではないか<o:p></o:p>

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コメント
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