Dynaudio Audience 80 オーディオ・アクセサリーでの井上さんのべた褒めと吉田苑の高評価もあり98年に秋葉原のヤマギワ電気で買った。
それから知り合った吉田苑でネットワークの交換などしたが、鳴らしにくいDynaudioには珍しく音が素直にでるスピーカだ。ウーファーのコイルがScanspeakに多い38㎜と小さいのが特徴で、殆どのDynaudioの75㎜より小さい。但し、低域の限界がありRon Carter:Bach Cell Sonata のピチカート奏法では暴れてしまう難点があり、小音量で上品な鳴り方が得意だ。
広域にPT-RⅢをCD臭さ対策で載せたが、CDのMarantz 16SEと吉田苑によるクロック交換で滑らかさがほぼLPに近づいた。
アンプはソニー555から買い替えた軽量,のAuraの終段が飛んでやはり日本のアンプとデンオンのS10Ⅱに。もともと初めてのアンプがデンオンのPMA235であり、デンオンの「緻密だが色彩感のない、ピントのあった白黒写真みたいな、真面目な音」に慣れていたため、S10Ⅱは力もあり、色づけも中庸なでいわゆる「重量級」で30kgもある。素直な増幅器であるが、ダイレクトのスイッチやヴォリュームに難が出てきた。その後継のSX1を選んだのは、入力とヴォリュームの単純構成+充実したPhono(MC対応)のためだ。メーターやトーン・コントロールは要らない。
シンプルなオーディオで音楽を楽しむのを目的として、音は楽しまないつもりだ。そのため、PT-RⅢや昇圧トランスも吉田苑様に下取りに出した。S10ⅡとAudience 80もあわせて下取りで合計20万円近くになったのには驚いた。今でも人気のある品のようだ。
昔のJBL4343やAltec604など、昔の名品がいまでも人気がある。しかし、最新式の製品が安心で手間もかからない。また、最近の特徴は音像や音場という「位相」管理がしっかりして、反応が速いのが特徴だ。