久々の おがわ は20:30で2人の予約で筍狙い。
店は盛況でワインやスパークリングが席巻。20:30の組の最終。お凌ぎは餅に唐墨のいつものもの。唐墨を炙って、大蒜でトーストなんかでも良いな。
たのしみの筍は1種類しかない。鯛の子煮、甘鯛唐揚げ、若竹煮、出汁巻は忘れられて追加で八幡巻、じゃこ炒飯を頼む。
まとめてロット方式の調理で、30分料理がこない。生ビールをちびちび。鯛の子ならすぐ出るかと思ったら当てが外れる。待たされて出てきたのはパッドから移された鯛の子に生姜の繊切を足しただけだった。お味は良い。
甘鯛唐揚げは良く頼む。今回は腹身と頭、鱗が松毬になりうまい。たっぷりのレモンで楽しむ。
若竹煮は、薄目の出汁、柔らかで香りが薄い筍、どろどろ若芽の吸い物風で、これでもかと木の芽がのる。
八幡巻はキャラメリゼ風がうまい。
じゃこ炒飯はいまひとつ。独自性に欠ける。香の物は、蕪、山芋、茗荷の薄味に昆布がきいてうまい。
お勘定は2人で生ビール2杯、お燗2本を加え12,500円。居酒屋並の値段で、調理はしっかりだが、サービス速度と和やかな雰囲気に欠けるお値打ちとは思わない。食事を「出される」感じだ。しかも、忙しく「情」に欠ける。値段を上げて、ゆったりへの方針転換が良いのでは。また、半分作り置き形式のため、同じ献立が多く季節感に欠けるように思う。