VISUAL INTELLIGENCE: Sharpen Your Perception, Change Your Life が原題
知覚の技法を説く。まとまりは悪い。要点は
・全体をとらえつつも細部をおろそかにしない
・複雑さを恐れない、結論を急がない
・疑問を持つ
・客観的事実を扱い、感情や憶測を入れない
と当たり前(このようにして分析や観察をしない研究者がいるだろうか)
役に立つ見解は
・確証バイアスは願望充足
・二度見る:自分の目で、既存の情報や意見を参考に、もう一度見る
・変化盲:変化を見逃す、注意が他だと見えないゴリラの画像
・COBRA:Camouflaged, One, Break, Realign, Ask
・一つの仕事に集中、二種類の休息、20分と90分毎→難しい
・陰性所見:ないという確認、知らないことを知る
・Repeat, Rename, Refrain で相手に伝える
・感情のコントロール:客観的に事実に集中、感情的にならず主観を脇に置く
・未完成コンプレックスとストレスに囚われない
ただし、P164に例題として挙げたマネの「フォリー=ベルジェールのバー」( https://en.wikipedia.org/wiki/A_Bar_at_the_Folies-Berg%C3%A8re )はパースが間違っているのは明白。正面向きみたいな背景のガラスに背中が斜めに映っている。さらに相手をしている紳士の背中もない。お化け屋敷みたいだ。この絵を観察するのは良いが、絵としておかしいのを選ぶのはセンスがない。
入門用にはためになる