都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

観察力を磨く 名画読解(エイミー・E・ハーマン):実用的でちょっと使える

2017-04-02 04:26:48 | マクロ経済

VISUAL INTELLIGENCE: Sharpen Your Perception, Change Your Life が原題

 知覚の技法を説く。まとまりは悪い。要点は

・全体をとらえつつも細部をおろそかにしない

・複雑さを恐れない、結論を急がない

・疑問を持つ

・客観的事実を扱い、感情や憶測を入れない

と当たり前(このようにして分析や観察をしない研究者がいるだろうか)

 

役に立つ見解は

・確証バイアスは願望充足

・二度見る:自分の目で、既存の情報や意見を参考に、もう一度見る

・変化盲:変化を見逃す、注意が他だと見えないゴリラの画像

・COBRA:Camouflaged, One, Break, Realign, Ask

・一つの仕事に集中、二種類の休息、20分と90分毎→難しい

・陰性所見:ないという確認、知らないことを知る

・Repeat, Rename, Refrain で相手に伝える

・感情のコントロール:客観的に事実に集中、感情的にならず主観を脇に置く

・未完成コンプレックスとストレスに囚われない

 ただし、P164に例題として挙げたマネの「フォリー=ベルジェールのバー」( https://en.wikipedia.org/wiki/A_Bar_at_the_Folies-Berg%C3%A8re )はパースが間違っているのは明白。正面向きみたいな背景のガラスに背中が斜めに映っている。さらに相手をしている紳士の背中もない。お化け屋敷みたいだ。この絵を観察するのは良いが、絵としておかしいのを選ぶのはセンスがない。

 入門用にはためになる

コメント
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