ジョブ型の採用にしても、課題に対するチームを形成し、課題達成はもちろんだが相互教育や協働での方策立案などが重要になる。となると、オフィスで顔をあわせて、気楽な会話からのつながりやコミュニケーションがより大切になる。
また、印刷や飲み物のコーナーでの「ふとした出会い」がさらに貴重になり、立ち話でのテーマや人脈が広がりのツールとなろう。目的的な会話だけでなく、「雑談」の機会が大切になる。これは、今までのチーム単位での飲み会推奨ではない。仕事の合間での社内の出会いだ。昔からFMで言われている「無作為」の情報の交換であり、結節するGate Keeperが大事だ(MIT SloanでTom Allenに組織管理論としてFMを習った https://drive.google.com/file/d/11lwMu4zCKb8_ZjOul1D06DBGV7aaJ3t7/view?usp=sharing )
プレゼンでもZoomでは、ボディ・ランゲージが伝わらず、会議形式で顔を合わせる場合の30%くらいしか伝わらないと感じる。資料のPowerPointでの説明はともかく、Q&Aの盛り上がりや展開とか、Body Heat が感じられない。
今後のオフィスは、チームがいかにまとまるかとすると、無作為の会話や教えあい、知識の共有、課題解決の話し合いなどが重要になる。とすると、島型のフリー・アドレスよりも「なんとなくかたまる」クラスター型が良いように思う。
オフィスでのノマド(放浪)ではなく、柔らかな「ムラ」の形成のようなものだ。週に決まった時間集まるように「コア時間」と「ムラの場所」がある方が良い。この管理がマネージャーの役割で評価される要素になる。
テレワークは事務仕事や資料作成などには良いが創造的、課題解決的、プロジェクト的な職務やチームワークには向かない。デジタルではなく手書き、Zoomではなく雑談やひらめき、ルーティンではなく創造だからだ。
オフィスの働き方や、働く職制、機能によりこれから変容しよう。コロナ禍の副産物といえるかもしれない
とまれ、オフィス需要は、テレワークでのオフィス経費削減もあり全体として減少しそうだ