バブルの前、1986年ごろ、東京は芝浦で、インクスティック、タンゴという運河のウォーターフロントにあるお店が流行った。当時はウォーターフロントというのが流行りであり、神戸のハーバーランドもその開発のひとつである。あれから20年、日経新聞によると道頓堀西でウォーターフロントの大人の街が出来ているらしい。「こてこて」ではない難波だという。<o:p></o:p>
大阪では中ノ島でもウォーターフロントの開発が進んでいる。川辺の散策と風景が楽しめる。しかし、実はウォーターフロント(というかエスプラナードかな)でみるべきものは京都の鴨川(賀茂川、高野川)である。川沿いのジョギング、サイクリングなど多様な行動が見られ、カフェ、レストランも多い。その上、桜や東山の景観も楽しめる。まるでボストンのチャールズリバー(東西に流れる池でもあるが)のようだ。その利点は、堤防が低いこと、都心に近いこと、川と住宅、緑地などが一体となっていることにある。<o:p></o:p>
難波西のウォーターフロントも後背地として堀江地区の存在が大きい。ウォーターフロントで海辺は商圏の半分が「水」であり人が来ない。多くの開発の問題点はここにある。そのため、ウォーターフロントでは集客施設(海遊館 等)、や特色のある商業施設(観光客相手でできれば地元もというFestival Market Place)、そして回遊銅線が求められた。堀江地区も回遊の仕掛けが必要だろう。<o:p></o:p>
このウォーターフロントについては、1991年の新建築 「ウォーターフロントの計画とデザイン」(共著)にとりまとめ出版しました。ご興味の方は御覧下さい。<o:p></o:p>