亥の盛の重い二日酔いのなか、それでも離宮へ。ご案内は名調子の野村さん。(まえは「いいジャン」が得意)今日はマイクなしのシャウト方式。新しい観点からの解説で楽しめた。売店ではハローキティの桂離宮仕様が新発売。今日はいつも以上に年齢層が高い。また、灯籠の姿図を持っている方もいた。キリシタン灯篭などの研究だろうか。<o:p></o:p>
生憎の雨。桂離宮では、色づき始めた紅葉がしっとりと清楚だ。石もしっとりと濡れて色が深い。また、軒先の石は濡れたところと乾いたところの対比が面白い。桂離宮は「清楚」だ。しかも、ディティールが凝っているし、ヴィスタの変化もある。濡れた初秋の佇まいは心に染み入りため息が出た。雨のわっかが池に映える。<o:p></o:p>
松琴亭(しょうきんてい)、賞花亭(しょうかてい)、笑意軒(しょういけん)の「しょう」のつながりの質問があった。同じ気づきがあって、昔調べたがつながりがなさそうだ。卍亭という、拝見できない腰掛が松琴亭の東にあるが、これもつながりがない。<o:p></o:p>
一旦、烏丸まで戻って、自転車で修学院に行こうとしたら雨脚が強い。三条までぺたぺた歩いて、寺町の散策もして京阪乗り継ぎで修学院まで。駅から結構遠い。時間があり、修学院前の小林家できつねうどん(460円)を。店の中に漫画の棚がある。お揚げは一枚で葱は乱調な小口切り、七味も袋入りだし期待しなかったら、これが美味しい。出汁は深みがあり、麺は柔らかだがつるつる。お揚げも嫌味がない。出前も多いようだ。次は中華そば(500円)にしよう。<o:p></o:p>
修学院離宮では本降りで風も強い。珍しく、女性(3年目)の解説。(寺を「建立」を「けんりつ」としていたが「こんりゅう」では)年齢層は、桂より高い。遠景の山は圧倒的な迫力。雨が強くなり竹の樋の割れ目から盛大に漏れていた。手を入れたくても予算がないそうだ。中離宮入口の竹の門は去年の工事だが、竹が濡れて変色しており、興ざめだ。窮邃亭は猿の被害にあい、修理予算がなく閉鎖している時期もあるとのこと。おかげで薄い蔀戸を抜ける光が楽しめた。傘をさすと景色が楽しめない。それでも紅葉や山肌の霧などは良かった。帰りは松ヶ崎まで歩いたがえらく遠い。北山通もバブルの頃に比べてお店の活気がない。<o:p></o:p>
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ふらふらになり帰宅。雨はつらいな。<o:p></o:p>
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