東京新本社を見学、芝浦のシーバンス(延床約7万坪)から移転し5万坪になり、周辺ビルも賃貸しているとのこと。基準容積は800%程度だが区の子育て支援施設や地下鉄出入口、帰宅困難者支援の地域防災センターなどの設置でボーナスがあり容積率1,230%となっている。昭和通(震災復興や戦災復興では100mだったが45mに:御堂筋と同じ幅)に面し、中央通(日八京:日本橋、八重洲、京橋)からは歩道橋経由になるが、便利な立地だ。営業も合間に一旦帰り仕事ができると好評とのこと。<o:p></o:p>
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建物はRCの22階、アルキャストを外装とし、ブリーズ・ソレイユ(正面は西北向き)の機能や太陽光発電パネルや制震パネルが適宜配置されている。迫力のある外観で、内側からはアメリカの大学みたいな感じだ。3,300人でオフィスは約1万坪(500坪/フロア)でありまとまりが良い片側コアだ。裏向きにトイレがあるが、太陽光発電パネルがモザイク状になり目隠しとなっている。<o:p></o:p>
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エコとBCPの両立をテーマにしているのは時流に乗っている。DHCのリターン水の熱を利用して天井パネルの冷暖房に使用して効率を高めている。換気は熱交換で、各階のエア・ハンドリング・ユニットもなくスペース効率が高い。BCPとして、応接や食堂(スエヒロ運営で美味しいらしい)を帰宅困難者対応や避難用エリアとして、また非常時のセンター活用となっている。<o:p></o:p>
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清水建設で良いと思うのは、本社がいざとなると賃貸ビルに貸せる設計を基本にしていることだ。旧本社のシーバンスもいまやシャープが入居だ。建築の利用変化に柔軟に対応し、しかも長寿命だ。バブル時の本社ビルで取り壊しが多いのと反対だ。<o:p></o:p>
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設計の方とも久々にお会いして充実した時間だった<o:p></o:p>
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