みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

護衛犬再び

2010-08-08 | かりいぬ


ちょうど1年前、スイスのアルプスで羊の群れを守る護衛犬の記事を紹介しました

それから1年、NZZ(新チューリヒ新聞)に護衛犬が再登場

・・・と言うことは、つまりオオカミの被害があるわけです


タイトルは「オオカミの火消し役」(つまり、オオカミ追い払い役)


羊飼いの女性は「放牧羊護衛隊」のメンバー(本業は果樹園経営)


彼女のそばに3頭の大型犬がいるのにご注目
この中で、護衛に当たるのは左の白い犬さんで、あとのお二方は牧羊犬
牧羊犬さんは、羊の群れをまとめるのがお仕事(緊急時には護衛犬のアシスタント)。
左の白い犬さんはマレンマーノ・アブルツェーゼという生粋の護衛犬
イタリア・マレンマ地方原産で、先祖代々、放牧羊の群れを守ってきた由緒ある家柄。
ピレネー犬に似ていますが、やや小型、ピレネー犬同様、非常に自立性が高く、つまり、自分で判断して行動するタイプ。一般的な意味での「職業訓練」は、できないそうです(する必要もない)。
多分必要なのは子犬のときの「しつけ」だけ・・・

牧羊犬とマレンマーノの動きの違いがはっきり判る動画を見つけました。
ちょっと長いですが、小型の牧羊犬が群れをまとめ、マレンマーノ・アブルツェーゼの護衛犬数頭が群れの保護にあたる様子が良く分かります。

護衛犬のリーダー、ヴェリーノ

イタリア語のタイトルは「仕事中のマレンマーニ・アブルツェージ」で、マレンマーノ・アブルツェーゼの複数形(パストーリはパストーレの複数形で言わば「放牧者」)

羊飼いの人が、クギ付きの緑の首輪を付けているのが、護衛犬のリーダー、ヴェリーノ。クギ付きなのは、オオカミが攻撃する場合、首を狙うため。
怪しい接近者その1はイノシシで問題なし。怪しい接近者その2は、一見ジャーマンシェパードっぽく見えますが、きっと、その血統の混ざった野犬なのでしょう。護衛が多いので、すぐに去って行きます。つまり、ガードがしっかりしていれば、オオカミ(または野犬)と護衛犬が実際闘う必要はめったにないのでしょう。

羊飼いの人はヴェリーノとの関係を「男同士の親友」みたいなものと言っています。
迷子になった羊にも付き添って、食事なしで2日も羊を守ったことがあったそうな・・・

一生懸命「職務」を果たす犬さんたちは健気で感動的です

Wikipedia:マレンマ・シープドッグ