文字を書く女の子・・・
これは8月19日付けNZZ(新チューリヒ新聞)記事のイメージ画像
タイトルは「グリム兄弟の精神に基づいて」
グリム童話集で名高い
グリム兄弟は言語学者であり、膨大な「ドイツ語辞典」の編さん者として知られます。
Wikipedia:
ヤーコプ・グリム
Wikipedia:
ウィルヘルム・グリム
その精神に基づいて・・・
大規模な和独大辞典の第1巻が出版されました
実際に出版されたのは既に昨年末のようですが、大規模な重要出版物の場合、それを紹介する記事が、数ヵ月後になるのは普通のことです。以下、記事の内容を紹介。
日本語の表記法は恐らく最も複雑なものである。中国伝来の漢字に加え、他に3種類の文字を使うからである(多分、片かな、平かなにアルファベットも加えたのでしょう)。
ヘーゲルは文字数の少ないアルファベットの優位性を強調したが、ライプニッツは中国の漢字を「優れた知的所産であり、ものごとを別の角度から分類し視覚化するもの」と高く評価している。
現代ドイツの言語哲学者ユルゲン・トラバントは漢字を「人間精神の大聖堂」と賞賛している。
従来の大規模な和独辞典は日本で出版され、日本人が使用するためのもので、外国人には極めて使いにくかった。
新しい辞典の特徴は、ドイツ語圏の日本語研究者・学習者が楽に使えて、更に日本人にも使えるようになっていることである。
日常用語に加え、コンピューター、科学技術、医学、数学、法学、音楽その他の専門用語も網羅し、用例も加えて、極めて体系的に編纂されている。今後、この辞典が「和英」化されることを期待する。
何故初めからインターネット上に公開しないのかという批判に対し、編纂者は「インターネットの辞書は全体的に連動して機能しなければならず、従って全3巻が完成してからの課題」と述べている。
アマゾンに掲載されています

今日の蛇足

縮むお月さま
やはりNZZで読んだのですが、最近月の直径が100メートルほど短くなったそうな。一瞬、そのうち消滅するのかとドキッとしましたが、ある程度縮んだら止まるということです。収縮の原因は、内部の冷却化だそうです。

ベルギーの猫さん
ベルギー政府は2016年までに、ベルギー国内の約200万の猫さん全てに、去勢・避妊手術を行う計画だそうです。心配性の猫好きさんは「2026年頃にはベルギーには猫が1匹もいなくなるのでは」と嘆き、批判者によれば「実行不可能」。まだ、最終的に決定されたわけではないようです