みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

こゝろ100年

2014-07-07 | その他

偶然なのですが、このごろ数字が多くてすみません


7月5日付けNZZ(新チューリヒ新聞)に夏目漱石に関する記事が載りました。


タイトルは無理に訳せば「100年の三角関係」


漱石の「こゝろ」執筆・刊行から今年が100周年という記事です。単なる偶然の一致ですが第一次世界大戦勃発の年。
ドイツ語タイトルの「Dreisamkeit」は孤独を意味する「Einsamkaitアインザムカイト」のもじりで、原語には「一人きり」というニュアンスがあります。
「Dreisamkeitドライザムカイト」だと「三人きり」とも受け取れますが、三角関係ではありません。「三人の孤独」とも解釈できます。
(ドイツ語の三角関係はDreiecksbeziehungドライエックスベツィーウンク)
ガルシア・マルケスの小説タイトル「100年の孤独」の引喩でもあるのでしょう。


新聞記事の要点
夏目漱石の「こゝろ」は20世紀日本文学の金字塔である。この作品は1914年の4月から8月まで、連載小説として朝日新聞に掲載され、その後、刊行された。新聞の連載小説は日本では一般的で、今日に至るまで著名な作家が新聞小説を手がけている。
執筆・刊行100周年を記念して朝日新聞には、数々の解説記事や年賦とともにオリジナル印刷が掲載された。
プロットは三角関係で、急激に変化する社会の中で、友情と愛情の間を葛藤する個人の物語である。語り手の学生が夏休みに鎌倉で、ある人物(語り手が先生と呼ぶ)と知り合い、東京へ帰ってからも交流が続く。やがて故郷へ戻った学生のところへ先生からの手紙が届き、真相が明かされる…(ストーリー紹介略)…これは単に個人的な心境の吐露ではなく、日本が急速な近代化を体験した明治という過ぎ去った時代の心情を、後世に伝えるものである。最後の手紙の後、先生も自殺する…
夏目漱石は明治維新の前年1867年に生まれ、封建国家から近代国家へ急激に変化する時代を体現する代表的な作家である。日本古典ばかりでなく、中国古典にも精通し、優れた思想家、文学評論家でもあった。
漱石の作品は今日、学校での教材・必読図書となっている…
ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎は「こゝろ」について、「個人の感情が民族国家の大勢に従属していった時代のドキュメント」と述べ、現在も再び同じ国粋主義的傾向が見られると警告している…



幾つかの漱石作品は英語のほか、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語などに訳されています。ウィキで拾った表紙3点

ひと目でわかる「我輩」



「こゝろ」の表紙



とてもステキな「野分」の表紙




      


私も中学生の頃、クラスの文学少女と競って漱石を読みました。今考えてみると「読むために読んだ」ようで、再び読んだ場合「おきにいり」になるかどうか分からないので、カテゴリーは「その他」になっています
「我輩」で今でも記憶しているのは、くしゃみ先生の子供たち「とんこ、すんこ、ぼうば」だけ


えーと、これから又ゴタゴタしますので、又々まばら更新となります
たまーに、チラッと覗いてやってくださいませ もちろん乞無期待