みみずのしゃっくり

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分断された国

2015-12-02 | その他

ちょっとゴタつきまして、大分ご無沙汰すみません

シリアの内戦は、2011年から既に4年以上続いています。
当初は民主化を求める平和的運動でしたが、政府側の武力弾圧もあって武力紛争となり、平和的な反体制派は背後に押しやられました。その中で前回書いたように「外部からの人々」がどんどん入り込み、国土が色々な勢力によって分断されています。
極度に簡略化して言えば、これがシリアの事態です。

日本語ウィキの記事にある地図では、IS(イスラム国)が国土の大半を制圧しているかに見えますが、11月26日付けNZZ(新チューリヒ新聞)の記事(ロシアによるシリア空爆の記事)では、ちょっと違います。
紙面を写真にすると地図が不鮮明になるので、スキャンしてみました。




海岸沿いのオレンジ色部分がシリア政府の勢力範囲
黄色がシリア国内の反政府勢力(結束した統一勢力にはなっていないようです)
やや濃いグレーの2ヵ所(北西部トルコ国境近く)がヌスラ戦線
北部国境沿いの草色がクルド人コントロール地域
ユーフラテス川沿いのグレーの部分とシリア砂漠中央部のグレーがIS支配地
藤色が激戦地

ロシアによる空爆の記事なので
藤色星印とグレーの逆▽がロシア軍による爆撃地点
トルコ国境の爆発マークが、トルコ軍がロシア軍戦闘機を撃墜した地点
(トルコはロシア軍機がトルコ領に入ったと主張、ロシア側はシリア上空のロシア軍機をトルコが撃ち落したと主張)

これだけ分断され、戦闘が続いたり、少し静かになったり、また戦闘や爆撃が始まったり・・・の繰り返しで4年間経てば、多くの人たちが難民になるのは当然です。
しかし、国民が皆国外に避難して国内には外国からのテロリストだけ、などという事態になったら、一国の滅亡です。

頑張って国内に留まっているシリア人もありますが、大変困難で危険な日常生活だと思います。
私の通っているアラビア語コースの主催者の家族親戚は、ダマスカスに踏みとどまっています。

唯一の解決は、国内が平和になり、平和的コースで民主化が進むことですが、見通しは暗く道は遠いとしか言えません。