いつもの
新聞HPに
ハルシュタットの「観光災害」に関する記事がありました。
岩塩坑で栄えた集落ですが、今は風光明媚な山村と言えます。
ドイツ語ウィキの記事によれば2018年現在の人口は778人です。
中心地の船着場
実写メルヘン映画の精巧なオープンセットみたいです
1899年の写真
当時から殆ど変わっていないことはウィキ記事の写真と比較してもわかります
この小さなメルヘン村に多いときには1日に1万人の観光客が「なだれ込み」ます。778人の住民にとっては多すぎる数だと思います。
年間に訪れる観光バスは2014年には7917台だったのが、2018年には1万9344台に急増。
年間に訪れるマイカーも2014年の1万5000台から、2018年の19万4613台に増加していますが、これは多大の労力で何とかさばけるそうです。
大問題なのは観光バスで、時間枠による制限を設けるとか、バスの「入場料」を現行の24ユーロから大幅に引き上げるとか、色々論議されているようです。
ユネスコ世界文化遺産になっているハルシュタットは本当に美しいので、多くの人たちが見たいのは当然なのですが、人口の10倍もの観光客が押し寄せると、まさに「観光なだれ」。しかし解決は簡単ではないようです。観光バスの台数制限を実施しているザルツブルクでも、あまり効果はあがっていないそうです。
「観光なだれ」に関する記事
ユネスコ世界遺産としてのハルシュタット
ハルシュタット文化
ダッハシュタイン山塊
ザルツカンマーグート
私は1度だけ、列車から
ハルシュタット湖対岸の集落を見たことがありますが、あまりの美しさに、むしろ行こうとは思いませんでした。
同じ新聞のHPに
ヴェネチアの問題も紹介されました。
その記事に載っていた写真
これまで満員になると、美しい風景と雰囲気をゆっくり楽しむことは不可能ではないかと思います
ヴェネチアでは5月から日帰り観光客を対象に3ユーロ~10ユーロまでの「入場料」を徴収する方針です。
ヴェネチアに宿泊する旅行者、ヴェネチア大学の学生、陸地からヴェネチアに通勤している人たちは「入場料」の対象外となります。
ヴェネチアに関する最近のみみずボログ記事:
水没