ちょっと前なのですが、世界博物館で展覧会「マジュリス」を見てきました。
マジュリスというのは「座るところ」を意味するアラビア語です(原形は「ジャラサ」)。
人々が集まってお喋りしたりお茶やコーヒーを飲んだりするところ。
そういう部屋が再現されています。
本当は椅子というより高めの座布団(
ディヴァン)なのですが、ヨーロッパ風に「低い椅子」にしてあります。
そういう部屋に付き物のゲーム盤や書籍・雑誌なども置かれています
部屋を囲むニッチと外壁(通路になっている)には、様々な美術工芸品が展示されています(緞帳が多く大体19世紀のもの)。
旧約聖書の「
イサクの犠牲」
布の飾りまで磁器でできている花瓶
ガラスの花瓶
歴史上の人物をちりばめた緞帳
旧約聖書の「
エジプトに売られるヨセフ」
ドイツ帝国の
皇帝ウィルヘルム2世と家族
天国を描いた緞帳の一部
矢鱈と緑でなんだか良く判りませんが、砂漠の多い世界の人々が思い描く天国は緑なのでしょう。
旧約聖書の物語はイスラム諸国でも知られています。
この展覧会に関する世界博物館の英語サイト
展示品は
ドーハ(ダーハ)にある
シャイフ・ファイサル・ビン・カシム・アサーニ博物館の所蔵品です。
以前の世界博物館記事
陽気な骸骨
ネパール・アート・ナウ
細川家のエレガンス