いつものHPに載った「コロナアート」
どこの国かは分かりませんが「Corona Virus」という文字の中に2匹(?)のコロナウイルスが描かれています。CoronaとVirusの間に見えるのはトイレットペーパーかな
コロナ特集に、ドイツでのコロナ感染死亡率が低いことを書きました。
死亡原因の基準が違うためではないかという疑問が持たれていることも書きましたが、ドイツでは本当に死亡率が低いのです
その理由が20日付NZZの記事「
コロナの奇跡ドイツ」に紹介されていました。
最も実質的な理由は入院患者を受け入れるベッド数の多さです。
ICUのベッド数も他国に比べ遥かに多いのです。もちろん絶対数ではなく住民10万人に対するベッド数が比較されています。
上のNZZ記事にはドイツと他のヨーロッパ諸国を比較した3つのグラフがあります。上から死亡率、病院ベッド数、ICUベッド数で、Deutschland(ドイツ)での死亡率が極めて低いこと、一般ベッド数、ICUベッド数ともに抜きんでて多いことが分かります。従って、病状が悪化した場合でも無条件にICUでの集中治療が可能です。
最悪の時期のイタリアでは、生き残れる可能性の高い患者に
人工呼吸器をまわし、高齢者は文字通り見殺しにされましたが、ドイツではICUベッド数に余裕があり、周辺諸国からの重篤患者を受け入れてきました。
ドイツでのベッド数の多さは、
OECDからは贅沢・無駄が多いと批判されていたそうですが、その余裕がパンデミックで威力を発揮したわけです。
NZZの記事では更にドイツの国民性も挙げています。それは、決められたことは守るという規律の良さ、衛生観念の高さです。Covid-19感染拡大とともにドイツで売り切れたのはトイレットペーパーではなく消毒剤だったそうです。
規律性と衛生観念については、同じドイツ語圏のスイス、オーストリアでも同様ですが、やはりドイツが筆頭と言えるでしょう。
更にネット検索していて日経ビジネスのサイトに「新型コロナ最悪シナリオを8年前に想定したドイツの危機管理」という記事を見つけました。
日経ビジネスの詳しい記事
オーストリアでは5月から理容・美容の店舗が再開されることになりました。勿論、手洗い、マスク着用など前提条件が設定されています。
Covid-19感染拡大初期から、教会での礼拝は一切休止、毎日ラジオで礼拝が放送されていましたが、5月15日から、これもマスク着用、人と人との間隔2m以上などの条件付で再開されることになりました。