みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
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仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
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アルプス越え

2021-07-25 | その他


「アルプス越え」と言えば先ず連想されるのはナポレオンハンニバルでしょうか。



ダヴィッドの描いた「アルプス越えのナポレオン」




これは言わば宣伝ポスターで、現実とは程遠く美化されたものです。
馬さんは歴史に名を遺すマレンゴです



後世に描かれた「ハンニバルのアルプス越え」




これは美化されながらもリアルな描写でしょう。
私が読んだハンニバルの伝記によると、彼は当時最高の教養人で数ヵ国語を話したということです。本をもう一度調べるのをサボって推定すれば、フェニキア語のほかに古代ギリシャ語ラテン語ガリア語、古代のスペイン語あたりでしょうか。
古代ローマの記録では悪人にされていますが、実際は優れた武人だったということです。



しかしハンニバルやナポレオンのような軍事行動ではなく、殆ど音もなくアルプスを越えた方々・・・それがヨーロッパヤマカガシのイタリア亜種です





イタリアのヤマカガシさんは、最近までイタリアとヨーロッパアルプス南面でのみ生息が確認されていたのですが、近年、アルプスを越えてドイツのバイエルン州南部に到達しました。渓流を遡り、渓谷を超えてアルプス北部へ到達するのは簡単だったのですが、ドイツのヨーロッパヤマカガシと接するところで進出が止まっています。しかし、少しずつ混血が始まっているようです。
ドイツ人とイタリア人の夫婦なんて普通ですから、ヨーロッパヤマカガシさんの世界でも「国際化」が進むことでしょう。その場合、分類学的にどうなるのかな

上記研究のテーマではありませんが、ヨーロッパヤマカガシさんがアルプスを越えたのは、地球温暖化に起因するものと思われます。
既に熱帯性のヒトスジシマカが北上してきたことは、怖い北上者に書きました。
ここら辺では見たことのないゴキブリやシロアリも、北上してくるのではと心配です




インターネットに掲載された研究論文(英文)