私は
オペラが好きです。大分前に書いたことがありますが、中学時代の音楽の先生の影響によるものです。
但し、大半のオペラのストーリーは鼻持ちならないラブストーリーだと思っています。
特に「
蝶々夫人」なんか馬鹿々々しくって嫌いです。他にも嫌いなオペラストーリーは色々ありますが今回は無視
オペレッタも嫌いですが、
オッフェンバックだけは例外的にファンです
しかし馬鹿々々しくない重厚なオペラもあります。
私が「ひとつだけオペラを選べ」と言われたら選ぶのが「
ボリス・ゴドノフ」です。
オペラ史上屈指のバス歌手
シャリアピンのボリス・ゴドノフ
主役がバスだというのも良いですね
私はテノール歌手の「金切声」が嫌いです
ムソルグスキーの遺作「
ホヴァーンシチナ」も重厚な内容で好きです・・・が、今回は脱線しません
両作品とも、ロシア史上の社会的混乱が背景となっています。
ですからロシアの政治的・社会的混乱のたびに、この2つのオペラ、特に「ボリス・ゴドノフ」を思い出します。
そして、ひょっとすると「永遠に続く混乱」がロシアの宿命なのか・・・と思ってしまいます。
蛇足
私は
ネステレンコがボリスを演じる上演を見ました。
ボックスの安い席だったのですが、前の席が空いていたため最高席で見られました
但し、シュイスキー(だったと思う)の歌手が病気のため、ドイツ語でしか歌えない代役が登場。他は全てロシア語なのに、代役のところで突然ドイツ語になるのが奇妙でした。
「ボリス・ゴドノフ」の中でも大好きな曲のひとつが、逃亡僧ヴァルラームの歌う「
昔カザンの町で」です。
YouTubeのロシア語画像を選んだので、雰囲気だけお楽しみください