みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

睡眠のチャンピョン

2021-01-29 | おきにいり

結論❕のにぎやかしに色物として出演していただいた可愛い方、今回は主役です

私が愛してやまない最小市民ツィーゼルちゃんとも親戚筋


日本語ではホッキョクジリス
(ドイツ語ではアークティシャー・ツィーゼルArktischer Ziesel)




この方々は睡眠の天才=チャンピョンです
いつものHPの記事によると年に8カ月、日本語Wikiによれば9カ月睡眠。
羨ましい

これだけだと「へえ凄いね」と驚いておしまいですが、ひとつ突っ込むと「どうして生きていられるんだ」ということになります。
生涯の大半を寝て過ごす驚異のミニチャンピョンの秘密を人間の医学に応用できないか、と研究している科学者チームがあります。
アラスカ大学フェアバンクス校の研究チームです。


ヤマネさんの寝姿に似た愛らしい睡眠者




これまでに解明されたのは・・・
ホッキョクジリスの普通の体温は37度で、冬眠中(ほぼ3季眠?)は体温が0度か、それ以下にもなるのですが、それでも血液が凍ることはなく基礎代謝が継続しています。もちろん省エネ仕様になっていて、普通毎分200回の心拍数が毎分3~5回、呼吸は毎分1回だけ。
夏の間に食いだめして体重を2倍にしたところで長期睡眠に突入
150㎏の相撲さんなら300㎏で冬眠(休眠)開始ということですね

さて代謝に伴って放出される窒素、普通は腎臓で濾過され排出されるのですが、眠りのチャンピョンは、この窒素を再びアミノ酸中に取り込みプロテインを生産、こうして筋肉と内臓機能が補強されるのです。

アラスカ大学の研究チームは、この機能を人間の高齢者や長期療養者の筋肉退化防止に応用する可能性を模索中。
宇宙飛行にも活用できるのではと期待されています。もちろん、まだまだ遥かに遠い道のりだそうです。
自然(あるいは宇宙)という極めて気の長い、なが~~~い、なあああが~~~い創造者が、万とか百万単位の年数で完成させたシステムをインスタントコーヒーのように再現するのは可能なのかどうか・・・



      


ドイツ語WIKIのホッキョクジリス記事には、天敵の例として、ホッキョクジリスをくわえたキツネの写真が載っていました。




これは善悪の問題ではなく、自然の動物相植物相が相互作用によって存続していく・・・つまり「絶対善」なのです





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2 コメント

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Unknown (めんまねえちゃん)
2021-01-31 17:59:26
冬眠って本当に大変なことですからねえ。
人間が学べるところがあるといいけど、
なかなか難しそうです。生命の神秘に
ふれるというかなんというか。
カエルも冬眠すると大変だし...
ある意味命がけの作業ですもんね。
生き物って、魚だったか両生類だったか
完全に凍ったり、壁の中の土に埋もれた
状態からの復活が可能な場合もあったりで、
そのメカニズムを解明するのって本当に
遠い遠い未来の話になるのかも。
それでも解明できるのはほんの一部なのかも。
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めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2021-02-01 04:10:34
そうですよね、ただ寝てりゃいいなんて簡単なものじゃないですからね。
怠けるために睡眠しているのではなく、生きていくための作業なんですよね。
本当に生命の神秘ですね
凍らせても、直接宇宙に出しても、解凍・回収後に蘇生するクマムシは超小型のシンプルな動物ですからね。
遥かに複雑な哺乳類が冬眠するのは、遥かに複雑なメカニズムですよね。
窒素再利用システムが人間で応用できたら、カップに粉を入れて熱湯を注ぐと「オギャー」と生まれるインスタント・ベビーも可能だったりして
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