前々回と前回の追加補足です
写真はガラタ塔から見たイスタンブール(旧市街)で、トプカピ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスク、スレイマニエ・モスクが見えます。
並び立つ大モスクの数々は、ボスポラス海峡を航行する船の上から見ると、まるで連合艦隊のように見えます。写真中央は金角湾で、左後方に見えるのがボスポラス海峡です
でも、今回の内容と直接関係はありません。賑やかしです
ジョシュア・コーエンの知的なドタバタ小説を読んで、すぐにノーベル賞作家オルハン・パムク(イスタンブール出身)を思い出しました。
パムクは、あるインタビューの中で、トルコ最大のタブーであるアルメニア人虐殺に触れたため国家侮辱罪で起訴されそうになったのです。ジョシュア・コーエンの場合はピューリッツァー賞を受賞しただけです。
尤もオルハン・パムクの場合も、世界各国からの激しい批判と抗議により最終的には不起訴となりました。
コーエンはアメリカ人でイスラエルから起訴はできないとは言っても、サルマン・ラシュディの場合は全世界規模で「死刑」が要求され、これには「時効」がありません。
当時のサッチャー英国首相は「イスラム教は確固たる宗教だから、何らかの小説によって危機になることはない」と過剰反応を穏やかに批判していました。他には「さほど重要でない作家に世界的知名度を与えた」という批判もありました。
パムクの「わたしの名は紅」「わたしの名は赤」日本語版に関する秀逸な紹介記事がありました
私の知る限りオルハン・パムクはヨーロッパでは知名度が高く翻訳も沢山出版されていますが、まだ読んだことはありません。
読んでみようと思いつつ忘れていましたが、今度こそ読んでみようかな・・・
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