ロシアのウクライナ侵攻だけでも重苦しいのに、イスラエル・パレスチナの戦争状態で、世界にとっての大きな重圧です。他にも色々な武力紛争が続いており、加えて大きな自然災害も頻発しています。
イスラエルとパレスチナの両方に友人のある人も多く、イスラエル人でありながら長年パレスチナ支援活動を続けている人たちもあります。
悲惨で胸が痛むのは、双方が加害者であり同時に被害者だということです。
双方に平和共存を目指す人たちが存在し、双方に相手を抹殺しようとする過激派がいます。
19世紀後半ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の台頭によってユダヤ国家を建設しようと言うシオニズムが起こり、第一次世界大戦中イギリスの犯罪的な3つの約束により事態が複雑化・悪化しました。それでもナチスによるユダヤ人迫害・虐殺が無ければ、イスラエルという国が生まれたかどうか分かりません。ある意味でヒトラーがイスラエルを生み出したとも言えます。
そして長い長い紛争と戦争を繰り返した今、再びイスラエル・パレスチナ戦争が進行しています。
フランスでのパレスチナ支援デモ
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ウィーンでのイスラエル支援デモ
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イスラエルとヨルダン川西岸地区・ガザ地区のみを比較すると、経済力・科学技術・軍事力のいずれを見てもイスラエルが圧倒的優位にあります。しかし中東諸国の中でイスラエルは孤立しています。周辺諸国から敵視され、しかもイスラエルを地上から抹殺しようという過激派も存在します。イスラエルは建国の瞬間から現在に至るまで背水の陣にあるのです。
フランス人の友達は「私は普段は自分をフランス人だと思っているけれど、万一の場合にはイスラエルに逃げればよいという安心感がある」と言っていました。
長年エルサレム市長を務めたテディ・コレクは、アラブ人(パレスチナ人)からも敬愛されていました。彼はウィーンで育ったため、生前に何回かウィーンを訪れています。そうした機会にコレクの語った言葉を今久々に思い出しました。
攻撃されるという恐怖が消え去れば
パレスチナ国家も可能である。
この言葉はあまりにも印象的だったので、今でもドイツ語も記憶しています。
Die Angust, angegriffen zu werden, verschwinden wird, dann wird der Palästina-Staat möglich sein.
イギリスの犯罪的な3つの約束についてはハイファへの帰還にリンクをつけています。
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