もうすぐ151周年になってしまう!と漸くアップの恒例「遅報(速報の逆)」です
今年は森鴎外生誕150周年でした
何と4月のことなのですが、NZZ(新チューリヒ新聞)にも特集記事がありました。
タイトルは「自由と序列のはざま」
サブタイトル:「雁」-日本近代文学創設者のひとり森鴎外
本文では、東大医学部卒業後、生涯軍医を務め、文学者としても優れた業績をあげ、ヨーロッパの重要な文学作品を初めて日本語に訳すなど、極めて多面的に活躍、日本近代文学の道を切り拓いた文豪であると紹介、特に「雁」を取り上げて、繊細で巧緻な構成と文章を絶賛しています。
Wikipediaに鴎外の言葉が紹介されています。
無政府主義と、それと一しょに芽ざした社会主義との排斥をする為に、個人主義という漠然たる名を附けて、芸術に迫害を加えるのは、国家のために惜むべき事である。学問の自由研究と芸術の自由発展とを妨げる国は栄えるはずがない。
鴎外は軍医総監という堅苦しい序列の頂点にいながら、進歩的な自由主義者としての立場も堅持したようです。
さて私も子供(中学生)の頃、漱石・鴎外は明治の二大文豪=「必修科目」という意識があって、一応「雁」「高瀬舟」「阿部一族」を読んでいるのですが、全然憶えていません
何と良く記憶しているのは鴎外訳、冨山房の初版!「ファウスト」第一部・第二部だけです。オーストリアの知り合いに、ファウスト第一部を読むのは分かるが、第二部まで読むとは珍しいと、呆れられたことがあります(ファウスト第二部は退屈という定評がある)
「雁」は全文がネットで読めます。そのサイトはこちら
子供の頃読んで今も微かに記憶に残るのは、不忍池、飛び立つ雁、といった程度で、暗い印象でしたが、今、読み返してみると、淡々と書かれていて別に暗い印象はありません。
1912年に刊行された「雁」は漸く1962年にドイツ語訳され、今年、ドイツ語改定版が出版されました。
Wikipedia:森鴎外
Wikipediaの英語版、ドイツ語版
ベルリンで鴎外が住んだ建物には鴎外記念館があります。
春から論議されていた動物愛護法改正。
私も夏ごろから時々結果を探していましたが、分かりやすいものが見つかりませんでした。
「ジュルのしっぽ」さんに「まとめ」が載っています。
既にご存知の方も多いと思いますが、私が発見したのが最近なので、念のためご紹介。
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