みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

椅子の違い

2016-06-19 | そこらへん

前回の続き、宮廷家具博物館の展示品です。但し、フランツ・ヨーゼフ没後100周年特別展は何故か撮影禁止でしたので、常設展の部分のみ

今回は椅子の違い。

1)足台や祈祷台がズラーッ

あまり面白くありません

2)豪華な車椅子


3)フランツⅡ/Ⅰ世(1768~1835)の椅子(だったと思う)

肘を掛けにくそうな肘掛

フランツ皇帝は神聖ローマ皇帝としてはⅡ世、オーストリア皇帝としてはⅠ世。ナポレオン戦争で苦労した人です。

4)フランツ・ヨーゼフⅠ世(1830~1916)の椅子


5)ヨーゼフⅡ世(1741~1790)の椅子

質素を旨とした皇帝らしい椅子ですがモダンでもあります

6)ヨーゼフⅡ世の肖像


この人は典型的な啓蒙専制君主でした。上からの近代化を行おうと数々の進歩的な改革を実施しましたが、臣民がその思想についていけず猛反対をしたため、晩年には殆どの改革を撤回しなければなりませんでした。
臣下から「下々の者ばかりと付き合わず、身分の高い人々と付き合ってください」と言われ、「自分と同等の者と付き合おうとしたら、一日中カプツィーナ墓所(ハプスブルク家の墓所)に篭もっていなければならない」と答えたというエピソードがあります。
モーツァルトをバックアップし、このため皇帝の急逝はモーツァルトにとっても大きな打撃でした(モーツァルト自身も翌年没)。

7)ヨーゼフⅡ世の書斎調度


8)ソフィー女大公(1805~1872)の椅子

これもモダンです

エリーザベトとの対比で悪役にされている人ですが、実際は実行力に富む毅然とした人物だったようです。ナポレオンⅡ世を看取った人です。
ドイツ・ドイツ語ではゾフィー、オーストリア・ドイツ語ではソフィーとなります。

9)ソフィー女大公の書斎調度


ついでに・・・

10)フランツ・ヨーゼフの弟でメキシコ皇帝となったマクシミリアンの銃殺

マネ作品のコピーが飾られています

11)その棺


息子を銃殺された大きなショックはソフィー女大公の命を縮めたのではないかと思われます。



まだ続きます 乞無期待





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2 コメント

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Unknown (めんまねえちゃん)
2016-06-22 22:03:52
うわーーー!
1枚目、あまり面白くないと書かれてますが、
そんなことありません。
私、足台とか興味津々なのです。
ちょうど猫が座れそうだと思って探したこともあるけど
割と高くて...それに、こぶりなものだとうちの場合は
あまり意味が無いので。
椅子なども好きなので、美術館、興味津々です。
いいなあ...また、他の写真もあればぜひご紹介ください。
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めんまねえちゃんさん (ななみみず)
2016-06-25 05:03:01
うっかりしてお返事遅れました
そう言えば、足台は猫さんが利用するのに便利かな
お座りには小さくても「あご乗せ」とか「ひじ掛け」にいいかも。
応用美術館にも椅子が色々あります。
そのうちアップしましょう。そのときはお知らせしますね。
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