ちょっと前なのですが、世界博物館で展覧会「マジュリス」を見てきました。
マジュリスというのは「座るところ」を意味するアラビア語です(原形は「ジャラサ」)。
人々が集まってお喋りしたりお茶やコーヒーを飲んだりするところ。
そういう部屋が再現されています。
本当は椅子というより高めの座布団(ディヴァン)なのですが、ヨーロッパ風に「低い椅子」にしてあります。
そういう部屋に付き物のゲーム盤や書籍・雑誌なども置かれています
部屋を囲むニッチと外壁(通路になっている)には、様々な美術工芸品が展示されています(緞帳が多く大体19世紀のもの)。
旧約聖書の「イサクの犠牲」
布の飾りまで磁器でできている花瓶
ガラスの花瓶
歴史上の人物をちりばめた緞帳
旧約聖書の「エジプトに売られるヨセフ」
ドイツ帝国の皇帝ウィルヘルム2世と家族
天国を描いた緞帳の一部
矢鱈と緑でなんだか良く判りませんが、砂漠の多い世界の人々が思い描く天国は緑なのでしょう。
旧約聖書の物語はイスラム諸国でも知られています。
この展覧会に関する世界博物館の英語サイト
展示品はドーハ(ダーハ)にあるシャイフ・ファイサル・ビン・カシム・アサーニ博物館の所蔵品です。
以前の世界博物館記事
陽気な骸骨
ネパール・アート・ナウ
細川家のエレガンス
ウィーンの気候は如何ですか?
こちら東京は寒くて6度、平均気温11度、今日は18度4月上旬の気温とか・・・
豪雪地帯の新潟県の積雪はゼロだそうです
昨日関東地方に積雪予報が出ましたが、雨に終わり、都下のほうで雪が降った様です
温暖化による異常気象が深刻です
世界博物館での「マジュリス」展の一枚目と二枚目の画像は、座る場所を設営した展示状況ですか?
この光景はモロッコで見た記憶があります。
日本風に言えばリビングでしょうか?
また、美術工芸品の旧約聖書は織物ゴブラン織等のタペストリーなのかしらん?
ガラスのデカ花瓶もそうですが、大昔にも既に着色染料・顔料等が豊富だったのですね、色鮮やかさに驚きです。
世界的な異常気象と言うより、地球全体が異常気象なのですね!
体調万全にお過ごし下さい
20年前頃なら1月はマイナス温度が普通で、マイナス5度だと暖かく感じるほど。それが今では「日中プラス温度」が普通になってしまいました。もう長らく「ホワイト・クリスマス」もありません。従来の自然環境を保つためには「正しい四季」が不可欠なのに、異常気象で自然環境も崩壊あるいは変貌しつつあります。
これからどうなるのか不安ですね
この展覧会は部屋そのものを再現して「展示」しているわけです。モロッコからイラクやイランまで、標準的な居間ですが、今は椅子やソファとテーブルも一般的になっています。
展示されているのは殆どが19世紀のものです。
ディヴァン方式の居間はリラックスするのに最適ですが、そのままデレーッと動きたくなくなるところは、ちょっと炬燵に似てますね。
でも、やっぱり伝統は大切にすべきなのか・・・