人にしろ物にしろ思わぬめぐりあいから良いことも悪いことも起こり次々とつながって今がある。
悪いことが起こってもしっかり向かい合いいろんな方法で良い方向へ変えていく努力をすれば経験になり人の幅になっていく。
良い事が起こればうれしいが悪いことが起こって精一杯考え努力して解決したうれしさはまた格別だ。
どちらかといえば後のほうが好きでものを創作する苦しみを年に何回も重ねている。
いろいろと素材を眺めながら何も思い浮かばず不安になったり作りかけたものの先へ進めず何でこんなことをしているんだろうと自己嫌悪に陥ったりしながらも30年も続けてきた。
去年親指と人差し指が半分なくなった片方だけの黒い手袋が私の元へきた。
片方だけの手袋を必要な人もあまりいない上に2本の指の半分がない。
あまり存在価値のないものだ。
それでも私の元へきたときうれしかった。
私は寒くなるとひどいしもやけになる。
特に利き腕でない左手がひどいので親指と一差し指が出る手袋は願ってもないもので去年は2本の指が切りっぱなしのまんま使ったががあまりうれしくなかった。
今年考えて紫色の糸で切っぱなし部分を編むと可愛くなって使うとなんだかうれしくなった。
今第9回クラフト展での産みの苦しみまっだだ中、物とのめぐり合いの小さな思い付きで小さな喜びにめぐり合えた。
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