上図はアメリカの株価の動きを追ったものです。略270年が国家の一時代と前回
書きました。これをもう少し詳しく説明しましょう。1776年アメリカが独立。
その後から株価が上がり、1~5波を形成し、1830年代の半ばから調整波と
なっています。調整波は大きなHorizontal=Sidewayで1860年頃まで続いています。
つまり、スーパーグランドサイクルの第1波と第2波です。
その後再び1~5波を形成して上がり、最後の第5波は10年前後の短い期間で
急激に上がり、急激に下がっています。有名な世界恐慌時の株価です。
殆どの専門家は、ZIGZAGと見ていますが、私は大きなTriangleと見ます。
1929から1942年まで調整波と判断。
スーパーグランドサイクルの第3波と第4波です。
エリオットウェイブではTrianleは第4波にのみ現れると言います。
この意味からも、Triangleでも良いのです。又その後の波の数や、
270年サイクルに合わせてもTriangleが必要です。つまり現在の
2000年からの波はグランドサイクルの第4波でないと合わないのです。
まだアメリカの終わりの第5波では有りません。殆どの識者は第5波と
見ていますが、間違えてアメリカ嫌いを公言すると、第5波でアメリカに苛められます。
グランドサイクルの第1波は1942~1966年、第2波は1966~1982年。
勿論第3波は彼の有名なニューエコノミーに酔った1982~2000年です。
所詮、上がれば下がる法則には、誰も敵いません。
つまり、国家の命運は270年(=資本主義の命運でもある)なので、
1776+270=2046がアメリカ資本主義の終わりの日です。
今はグランドサイクルの第4波であり、見事に一致します。
つまり2018頃から第5波が始まり、全てが一致します。
巷の、アメリカ終わりの説は、この意味では少し勇み足です。
又今回2000年からの調整波は、バーナンキさんの、ヘリコプターで
紙幣を撒く作戦が効を奏し、単なるSideway=Horizontalではなく、Extended Triangle
と云うまれな形を呈しています。
しかし、これは既に1966~1982年の不況時に現れています。勿論当時のニクソン大統領が
金本位制を捨てて、管理通貨制度に変えた為の現象です。つまり、お金を沢山刷ったと
言う事です。2000年からは更にそのExtensionの程度が強く出ていますので、
今後のインフレが懸念されます。
グランドサイクルの第2波と第4波が共にExtended Triangleと云うのは初めての現象と思われます。
如何にアメリカが、ドルを垂れ流して来たかが分かります。
そのつけは、グランドスーパーサイクルの崩壊の時に現れると思いますが、2046~、
その時まで生き永らえて、是非見てみたいものです。
最後のグランドサイクルの第5波は多分2018~2020年から始まりますが、
その刷り散らしたお金が参加し短期で空前の株価と予想できます。目標=Djia=10万ドル前後。
その前に、商品の時代の決着で、商品も暴騰暴落が待っています。お楽しみに。