先日、いつもの広場でお散歩中のコーギーちゃん。
ロングリードをつけて、元気よくサッカーボールを追いかけていました。
まぁ、よくいる「追うけど持ってこない子」ではあるんですが。。。
その横でオビ練を始めた私に、「頭が良い犬ですね~、ウチのはバカで。。。」と
話しかけて来られた。
オビ練を止めて話を聞いて見ると、コーギーちゃんは1歳くらいで里親の会から
譲り受けた子だという。今は推定3歳。
首にはチョークチェーンがつけられていて、よく見ると逆向き。
チェーンは数字の6を逆さ文字にして犬と対面し、犬の顔を通すようして
犬が左脚側の位置に来た時に、首の上方にチェーンが引かれる状態にして使用します。
これが逆だと、首が絞まったままで緩まないため苦しい。
「しつけ教室か何か通ってるんですか?」と聞いて見ると通ってないらしい。
「このチェーンはどうしてつけてるんですか?」と聞いて見ると、お散歩仲間に
「この子は引っ張るのでこれが良いって言われたから」らしい。。。
一応簡単に使い方を説明することにしました。
まずは上に書いた装着の仕方。そして、つなぎ目はいつも首の上にあるように注意すること。
位置は顎の骨の後ろ。頭の付け根の位置にチェーンがくるようにする。
チェーンの長さは頭が通って、首の位置で軽く絞まった状態にして余りが10㎝くらい。
長すぎても短すぎてもダメ。(この子がしてたのは、長すぎて余りが20㎝はありました)
チョークチェーンは、犬が人の左側に居るということを想定して作られた道具です。
説明の後に、実際にどのように使うのかをデモ。
コーギーちゃんの呼び戻しができないということだったので、名前を読んでみて、
反応がないので、チョンとチェーンを引いて、こちらを振り向いたら少し下がって呼びこむ。
この時にギューッと引いては苦しいからだめ。手首のスナップを効かすように一瞬だけ引く。
「おいで」などの言葉を分かりやすく何度も言いながら教える。
来ることが目的なんじゃなくて、言葉を教えるのが重要だと思って声をかける。
手元に犬がきたら褒める。チェーンを引いたら、その10倍は時間をかけて褒める。
このコーギーちゃん飼い主さんはバカだと言ってたけど、とっても反応がイイ。
何度か呼び戻しを練習すると呼んだら来るようになりました。
ちなみにチョークを使ったのは最初だけです。
私が褒めると最初は上手に撫でられていたけど、何度かおいでを繰り返すと、
徐々に手を甘がみして遊ぼうとするので、「おすわり」のコマンドも足してみました。
座ってもすぐに立ち上がろうとするので、ジッと座ってるということを教えるつもりで、
「おすわり」と言って、ゆっくり背中を撫でられるという状態を維持させるようにしました。
すると落ち着きのなかったコーギーちゃんがゆったりと座って、背中を撫でられて、
くつろいでいました。
飼い主さんも(@@)ビックリしていました。
でも、これができるのはチョークチェーンの使い方と効果をよく知っているからなんです。
私は、普通の首輪でも同じことができるということも見ていただきたかった。
少し時間を置いてから、普通の首輪で同じことをしてみせると、
「あぁ、チェーンでないとってわけじゃないんですね。。。」とおっしゃってました。
私は、使い方も分からない人にはチョークチェーンを薦めたくない。
昔、欧介が私を引っ張って歩いていたころ、やはりチョークチェーンを散歩仲間から薦められた。
首が絞まって息ができなくなれば、前へ引っ張って行かなくなるからという理由からだった。
使ってみたけど、息が苦しくても前へ前へと欧介は引っ張って歩いた。
その姿を見た別の散歩仲間は、ハーネスを薦めてきた。
ハーネスにしたら、身体に食い込むほどに引っ張って、欧介は前へ前へと歩いた。
その姿を見た別の散歩仲間は、骨格が変形するから、やめた方が良いと言う。
問題は、道具じゃなくて引っ張って歩くことだった。
それを治すのは、引っ張らないように強制することじゃなくて、いかにコミュニケーションが
取れる言葉を教え込むかだと思うのです。
私は、このコーギーちゃんの飼い主さんにもそのことを分かって欲しかった。
道具に頼るのではなくて、コーギーちゃんとのコミュニケーションのとれる言葉を増やす方が、
お互いに楽しいと思うのです。
普段は、こんなお節介しないんですが、逆についてるチョークチェーンを
見過ごせなかったのでした。
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