to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

犬の優位性・支配性

2011年11月23日 | Obedience

服従訓練やアジリティーをしていると、犬の面白い行動を目にする時があります。

良くいわれる、犬が優位に立とうとしているという場面です。

私は、個人的には犬の支配性とか権勢とか、そんな風には思いませんが、

単純に言ってしまうとそうなるのかもしれません。

 

先日も書きましたが、蒼太のアジリティーでのスタート地点でズリッと前に出る。

これは、この状況を仕切りたい、言い方を変えれば、支配したい気持ちの現れです。

でも、私を支配したいとは考えていない。。。たぶん。。。

アジリティーを自分のタイミングでやりたいのでしょうね。

好きなトンネルに何度も入りたいとかね。

 

オビなんかでも、ダンベルを咥えてカミカミする。

本当は落ち着いて咥えていないとダメなのにわざとカミカミして、自分のものだとアピールする。

しっかり咬んで咥えていないとダメな理由は、ここにあるのですが。。。

この場を支配して、優位に事を運びたいだけなのです。

 

「優位に」とは、ただ単に「自分に都合が良いようにしたい」のだ。

 

そういうところがカワイイのだけど、そうも言ってられない。

このカワイイ抵抗を許しちゃうと、次からはこれでOKと犬は理解してしまうから。

 

普段の生活では目立たないことかもしれませんが、訓練競技やアジリティー競技では、

小さな芽が大きくハンドラーとの関係を左右することになるのです。

 

一般的に言われている優位性や支配性とは少しニュアンスが違う感じですが、

私は犬が人を支配したいと思っている訳じゃないと思うのです。

ただ、都合の良い存在であったらイイなぁって思っているのかもしれません。

ちょっぴりオスワリしたらたくさんご褒美がもらえるとイイなぁとか・・・

メンドクサイことしないで、ご褒美欲しいなぁ・・・とか。

 

もしも、私が蒼太の思うように都合の良い存在になっていたら。。。

アジリティーは好き勝手に走って失格でしょう。

そしてもう一つ大事なことは、欲求の強い犬である蒼太は精神的にわがままで

何でも思いどおりになると勘違いした犬になってしまう恐れがあるということ。

 

自制を学ぶということは、犬にとっても大事なことだと私は思ってます。

服従訓練やアジリティーを犬と一緒にするということは、犬が楽しんでいないとできませんが、

楽しませるだけでは、いつか大きな壁にぶつかります。

そこで辞めて行く人が多い。

なぜなら、都合の良い存在であることを辞めなければいけなくなるから。

ご機嫌取りしてた自分を認め、犬のタイミングで楽しくやってた事を、

こちらのタイミングでやらせなければならなくなるから。

途端に犬はやる気を失い、(正確には失ったふりをする)それに焦った飼い主が、

元通りにしてくれるのを犬は期待しているのです。

これも、巷で良く言われている支配性と言われるものの一つです。

支配したいと言うより、私はあわよくば「やめてくんないかなぁ」って思ってるだけだと思うけど。

やめちゃったらそこで関係の構築はストップしてしまうのです。

「やめないよ」「ちゃんとやってみようね」これが重要なんじゃないかな。

 

優位性、支配性って、ひとくくりにしないで、その場その場で犬の気持ちに置き換えてみると、

意外とかわいらしい犬の気持ちが見えてくるんですよね。

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