犬を飼ってみて、しつけや訓練をする際に、犬種によってだったり、その子の性格だったりで、
教え方や、褒め方、ご褒美の出し方などずいぶん違うなぁと思うことがあります。
その中でも、誘惑に行かないで戻ってこれる範囲と言うものが、それぞれ違うなぁと思うのです。
例えば、欧介兄さんは、私の言葉が彼の耳に届き、聴ける範囲は、10m以内です。
これ以上離れてしまうと、効きが悪くなる。
なので、10mを目安に必ず声をかけます。
遠くに犬がいて、楽しそうに遊んでるなぁって見える場合や知り合いがいるときには、
私から10mを超えてしまうと誘惑の強い方へ、行ってしまう。。。
オビディエンスはきっちり入っているので、行ってしまっても
遊んでる犬や知り合いを欧介が確認さえすれば、呼び戻しはできますが、
突然他所の犬が走ってきたらビックリさせてしまうので、できれば行かせる前に呼び戻したい。
それには、必ず10m以内で呼び戻すようにします。
蒼太は、この範囲がとっても広くて、50mくらい離れていても呼べば戻って来れます。
かなり遠く離れても、注意深くこちらの声を聞いています。
これって、性格にもよるのかもしれませんが、犬種の特徴でもあるのかなぁって思います。
ジャックラッセルテリアは、農場などで害獣駆除のお仕事をする犬です。
広い農場内を、害獣を探して自分自身の判断で働く犬です。
飼い主から離れて仕事をし、自己判断能力に優れていることが要求されてきた犬たちです。
だから欧介は私との距離が離れると、自己判断にスイッチを切り替えているように思うのです。
家の中でも、飼い主べったりじゃなくて、距離を置いてくつろいでいる独立犬。
(最近は寒い時は暖を取るために人のぬくもりを利用してますが。。。)
ボーダーコリーは、広い牧場の隅々まで羊飼いの声や笛を聴きながら作業をする犬です。
そのせいか、離れても私の声を聞き逃さないように、耳をこちらに向けていることが多いです。
誘惑よりも飼い主の声なんですね。
どちらも人のために働く作業犬なんですが、働き方の違いを認識し、
誘惑から呼び戻す際にも気にかけてあげると、コミュニケーションがスムーズに
なるかもしれません。
何で、呼んでも行っちゃうんだろう?って思ったら、誘惑に行かないで戻ってこれる
範囲(距離)を調べてみてはどうでしょうか。
これは、あくまでも単純な呼び戻しはできる!という場合の話。
誘惑がある状態での呼び戻しのお話です。
最初はリードの範囲内かもしれない、でも飼い主とのコミュニケーションが取れてくれば、
2mになり3mになり。。。そしてその子の限界域が見えてくる。
私は、訓練をしていて、単にオスワリやフセを教えるという表面的なことよりも、
もっと深い「犬と私のコミュニケーションの限界域を探る」と言うところに面白さを感じています。
何処まで私は彼らに伝えられるのだろうか?それが知りたくて訓練をしているのだと思います。
日曜日は「秋季訓練競技会」です。予報は雨の確率が高くなってきていますね。。。
お天気もちますように。。。
今日もお帰りの際には、欧介のお鼻をポチットお願いいたします。