旅と歴史

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恵隆寺(立木観音

2013年07月13日 | 旅 歴史
 恵隆寺(立木観音)は福島県河沼郡(かわぬまぐん)会津坂下町(あいづばんげまち)大字塔寺字松原にあります。
 金塔山恵隆寺(立木観音)は真言宗豊山派のお寺です。創建は欽明天皇元年(540)に中国の高僧青岩が高寺山を訪れ開山したのが始まりとされています。
 大同3年(808)に恵隆寺を訪れた弘法大師(徳一)が一刀三礼の一木彫で総高8.5mと日本最大の本尊を彫り上げたそうです。根が付いた状態(立ち木)でケヤキの巨木の枝を切り、彫刻されたことから「立木観音」と伝えられています。
 この本尊「十一面千手観音菩薩像」は国の重要文化財に指定され、千の慈手と千の慈眼を持っているとされています。本尊の左右には2m近い大きさの脇侍の二十八部衆、風神、雷神の仏像があり、密教様式を忠実に表現しています。
 恵隆寺は当初は高寺山山頂にあり、七堂伽藍や36坊の支院が建ち並び、数千人の僧侶がいたといわれています。相対する大きな勢力を持った慧日寺と対立し、その抗争で多くの堂宇を失い、建久元年(1190)に山頂から現在の場所に伽藍を移したそうです。

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