旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

三井寺三重塔

2016年02月03日 | 旅 歴史
 滋賀県大津市園城寺町に三井寺(園城寺)があります。
  三井寺の三重塔は経蔵の南、唐院の北よりに建っています。園城寺塔婆といわれ、大和地方における中世の塔の風格を持っています。中世の園城寺には、中院に、五重塔、三重塔、別所水観寺三重塔、北院に、新羅社三重塔、別所常在寺三重塔、南院に、別所徴妙寺三重塔、別所尾蔵寺三重塔、別所近松寺三重塔、別院如意寺三重塔、別院世喜寺三重塔など10基の堂塔があったそうです。
 文禄4年(1595)、三井寺は豊臣秀吉の怒りに触れ、寺領の没収、事実上の廃寺を命じられました。現在の三重塔は秀吉によって慶長2年(1597)伏見城に移築された大和国(奈良県)の比蘇寺(現在の世尊寺)の東塔だったものです。南北朝時代の頃に建立された塔とみられています。
 慶長6年(1601)、徳川家康がこの塔を三井寺に寄進し建立しました。塔は方3間、塔婆の形式で造られ、高さ24.7mの本瓦葺きです。一層目の須弥壇には、木造釈迦三尊像が安置されています。三重塔は鎌倉時代の和様の様式で、軒が深く、三重の屋根が見事な線を描いています。相輪の水煙などに中世仏塔の風格が漂っています。園城寺塔婆(三重塔)として明治39年(1906)に国の重要文化財に指定されています。

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