京都府京都市伏見区日野西大道町に法界寺(日野薬師)があります。
法界寺の阿弥陀堂は鎌倉時代前期(1185-1274)の建物です。間口5間、奥行5間、単層、宝形造り、檜皮葺きで、もこしが付けられています。承久3年(1221)の兵火で焼失後、まもなくして再建されたと考えられています。阿弥陀堂は昭和26年(1951)に国宝に指定されています。
屋根には宝珠露盤を置き、屋根の勾配はゆるやかで外観は軽妙温雅です。もこしの部分は壁や建具を入れず吹き放ちで、身舎の正面は5間とも蔀戸(しとみど)です。内部には国宝の本尊阿弥陀如来坐像を安置し、本尊を囲むように四天柱が立ち、間仕切りはありません。阿弥陀如来の周囲を人々が歩いてめぐりながら念仏を唱える常行三昧堂の形式になっています。
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