旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

上醍醐

2019年07月14日 | 旅 歴史

 京都府京都市伏見区醍醐醍醐山に上醍醐があります。
 深雪山(みゆきさん)醍醐寺は醍醐山全山を寺域とする京都屈指の大規模寺院です。伽藍は広く、山上の上醍醐と裾野の下醍醐に分かれ、80余りの堂塔が立っています。上醍醐と下醍醐は険しい山道で隔てられていて、女人堂から山道の参道を1時間かけて登ります。
 醍醐寺の創建は上醍醐から始まります。平安時代の貞観16年(874)、弘法大師空海の孫弟子にあたる聖宝(しょうほう)・理源(りげん)大師が笠取山の山上に准胝((じゅんてい)、如意輪(にょいりん)の観音像を祀ったのがその起源とされています。
 伝説によると、五色の雲に導かれ笠取山に登った聖宝は、老人に姿を変えた笠取山の地主神、横尾明神と出会います。老人はそこに湧く水が醍醐味であると教え、聖宝が飲んでみると確かにうまく、「醍醐の妙味」と賞したのが醍醐の名の始まりになっています。
 聖宝は精舎を建てる所を見つけていると話すと、老人は自分は土地の地主神(横尾明神)で、この地を譲って精舎の守護神になると言ったそうです。そこで泉のほとりの柏の木を刻んで作った准胝、如意輪の2つの観音を祀る小堂宇を建てたのが、醍醐寺の始まりとなったそうです。
 上醍醐の中心である准胝堂は昭和14年(1939)の山火事で焼失し、昭和43年(1968)に、再建されていました。平成20年(2008)に落雷により再度焼失し、現在は准胝堂跡が残るのみです。そのため、准胝堂で行われていた西国札所の納経は、下醍醐の観音堂で行われています。
 上醍醐には国宝の薬師堂、清滝宮拝殿、国の重要文化財の如意輪堂、開山堂が建てられています。寺務所客殿、清滝宮本殿、五大堂、鐘楼、准胝堂跡、経蔵跡、白山大権現、地蔵堂のほか、上醍醐陵や奥の院もあり、寺の創建に深く関係する醍醐水も湧き出ています。

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