京都府京都市伏見区醍醐東大路町に醍醐寺(下醍醐)があります。
醍醐寺の西大門は豊臣秀頼が金堂再建の後、慶長10年(1605)に再建した建物です。仁王像を安置しているので仁王門とも呼ばれます。当初は東大門、南大門、西大門の3つの大門があったそうです。入母屋造り、本瓦葺きの三間一戸の楼門で、昭和59年(1984)に京都府の有形文化財に指定されています。
西大門に安置されている仁王像は、南大門にあった仁王像で、豊臣秀頼が醍醐寺再興の際に修理し、慶長10年(1605)に移されています。平安後期の長承3年(1134)に仏師勢増・仁増によって造られたことが醍醐雑事記に記されています。平安時代の仁王像で、造像年のわかるものは本像と京都峰定寺像(1163)の2つだけで、国の重要文化財にも指定されています。
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