7時半、起床。コンビニにパンを買いに出る。 台風一過のような青空。ポテトサラダ、トースト、牛乳の朝食。
9時半に家を出て大学へ。10時半から人事委員会。委員の一人の長谷先生が、私と同じタケオ・キクチのショルダーバッグを使っておられることに気づく。「同じですね」と私のショルダーバッグを見せると、びっくりしておられた。同じバッグを提げて、並んで道を歩いていると、仲良しに見えるかもしれない。
昼食は時間がなかったので、コンビニで購入したおにぎり2個ですませる。
1時からカリキュラム委員会。
引き続き3時半から運営主任会・教授会打ち合わせ。6時過ぎまでかかる。
社会科学部の助手をしているS君が研究室にやってくる。いま執筆中の博士論文のことで相談。論文のテーマは「清水幾太郎」である。いまの日本で(いや、世界で)「清水幾太郎」を研究テーマにしている人間は、私とS君を含めて、多く見積もっても10人いるかどうかだと思う(私が確実に把握しているのは5人である)。頑張ってほしい。
「大変にご無沙汰をしております」という件名の女性からのメールが届く。名前に心当たりがないので、よくある種類のメールだろうと思って開いたら、私が大学生のとき地元の塾の講師をしていたときの生徒の一人からのメールだったのでびっくりした。35年も前のことである。確かに「大変にご無沙汰」である。彼女が塾の名前でネット検索をしていたら、私がブログで塾の思い出を書いた記事がヒットして、それを読んで、「あの大久保先生だ!」と知って(すぐにではないと思うが)メールをくださったのである。35光年離れた星から届いたメールのような気がする。私はその塾で主として中学生の国語の授業を担当していた。小さな塾ではあったが、教えている生徒の総数はそれなりの数で、私は精神を集中し記憶の底から彼女の名前をすくい上げようと努めた。すると、たぶん「この子」ではないかという画像が浮かび上がってきた。しかし、確かに「この子」かどうかは自信がない。メールには、彼女の娘さんが今春、早稲田大学の教育学部に入学されたということが書いてあった。今回、彼女が私にメールを下さったのもこのことが一因かもしれない。もし仮に娘さんが文化構想学部か文学部に入っていたら、教室で「教え子の子供」を教えることになったかもしれない(教育学部の学生も私の講義を他学部聴講として履修できるから、可能性はある)。「教え子の子供」を大学で教えることは(放送大学時代の教え子を除いて)年齢的にありえないとこれまで思っていたが、そうか、塾の教え子ならありえるか・・・。人生の不思議さ、面白さを思う。
夕食を「maruharu」に食べに出る。リンゴのムース&ゼリーから始めて、春雨炒め、フライドポテト&ボイルドソーセージ、野菜スープ、パン(バゲット)、食後にコーヒー。野菜たっぷりのスープを注文したのは、塾の教え子からのアドバイスに従ったからである。
「最後になりましたが、ブログを見たところ先生はかなり高カロリーな食生活をされているようなので、今後のことをよーく考えてどうかもう少し低カロリーで野菜中心の食生活を心がけてくださいね。(余計なお世話ですが・・・)」
はい、ありがとうございます。野菜中心は難しいと思いますが、野菜もたっぷり食べたいと思います。
10時頃まで教務室で仕事をしてから帰る。11時帰宅。あれこれ忙しい一日だったが、「人生の一日」であった。