8時、起床。
トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
ちなみに朝食を食べ始めたのは9時。起床から1時間というのは私には短いほうである。起きてすぐというのは食欲はない。先日会った卒業生は「私は空腹で目が覚めます」と言っていたが、若いというのはそういうことなのかと感心した。
起床から朝食までのルーティンは以下の通り。
トイレ→シャワー→洗面(歯磨きと髭剃り)→着替え(いまの時期ならTシャツと短パン)→一階の雨戸を開ける→仏壇と神棚に手を合わせる→3階のベランダから空の写真を撮る(定点観測)→メールのチェック(至急の連絡がないかどうか)→朝食の支度、以上である。
朝食は30分ほどかけて食べる。食事そのものは15分もあれば食べ終わるが、朝刊に目を通すからである。
野球の記事が多いというのは、地上波で野球の試合を放送しなくなった現在も変わらない。ここには昭和が残っている。でも、人々が野球の試合の話を世間話のようにすることはもうなくなった。順位表をみると巨人が二位に6ゲーム差をつけて首位を走っている。そうなのか、全然知らなかった。
机上のパソコンの左側に山積していた書類を整理し、空いたスペースに飲み物やメモ帳やスマホを置く。これでだいぶスッキし、かつ機能的になった(マウスは右手、飲み物は左手)。
書類はクリアーフォルダーに整理し、フォルダーボックに収納して足元に置く。
2時から臨時教授会(Zoomミーティング)。30分ほどで終了。
会議が終わってから、昼食を食べに出かかる。
カフェごはんのつもりだったが、本屋に寄ってから、駅構内の売店で弁当を買って家で食べることにした。
崎陽軒の赤飯弁当。何かめでたいことがあったわけではなく、たんに赤飯が好きなのである。
5時半ごろの西の空。夕焼けが期待できる。
夕焼けを眺めに東急プラザの屋上(かまた園)に行く。
地表近くの雲が移動する動物の一群のように見える。
岩の洞のような雲の隙間から陽光が放出されている。天岩戸伝説を彷彿とさせる。
本屋で買い物をしたときに駅ビルのポイントカードが財布の中にないことに気づく。たぶん弁当を買った時に店内に忘れたか落としたかしたのではないかと推測し、店に行って尋ねると、「大久保さんですか」と言われる。店内に落ちていたので、ビルの管理室(防災センター)に届けたそうで、案内してもらう。ここには前にも落し物で来たことがある。またお世話になります。
ポイントカードが戻ってきた。ちなみに800ポイントほど貯まっている。
閉店(7時)10分前の「ティースプーン」に立ち寄る。
ルハーブのジャム、フォカッチャ、レモンのパウンドケーキ、パンプディング、紅茶を購入。
島田さん、ルハーブのジャムの次は青りんごのジャムですね。楽しみです。
夕食は鰹のたたき、ジャコのオムレツ、サラダ、玉ねぎの味噌汁、ごはん。
ブログを見ている方からは、「先生、よく食べますよね」と言われるが、これ、二人前で妻とシェアして食べてます。
もっともシェアとはいっても、私は6か7で妻が4か3ですが。
デザートは梨(これは一人分)。
今日購入した本。
『コロナ後の世界を語る』(朝日新書)。この手の本はたくさん出ている。いまはまだ「コロナ中」で、実際、語られている内容も「コロナ中」のことが多いが、書名は「コロナ後」と予言の書のようになっている。
翻訳書を2冊。
カーソン・マッカラーズ(村上春樹訳)『心は孤独な狩人』(新潮社)。新潮社の外国文学といえば「クレスト・ブックス」シリーズだが、村上春樹訳のものは別格扱いのようで、シリーズには入っていない。
ウィリアム・トレヴァー(栩木伸明訳)『ラスト・ストーリーズ』(国書刊行会)。同僚の栩木先生の手になる翻訳である。最初、それに気づかず、「ラスト・ストーリーズ」を「ライフ・ストーリーズ」に見誤って手に取ったのだが、巻頭の一篇「ピアノ教師の生徒」を読んで、シンプルで格調の高い文章に魅入られた。
「ブラームスの曲を」と彼女が言った。「がんばって、ブラームスの曲を弾いてみましょうか?」
ミス・ナイチンゲールのレッスンを受けるのは今日がはじめての少年は黙っていた。そして静かなのがうれしいとでも言いたげに、止まったメトロノームを見つめながら少しだけ微笑んだ。少年の指が鍵盤に触れ、最初の音が鳴った瞬間、この子は天才だ、とミス・ナイチンゲールは悟った。
以下に展開される物語は興味深く、かつ人生に対する深い考察に満ちている。巻頭の一篇を読み終えて、「この作家は凄い」と私は悟った。そして「相応しい翻訳者を得て幸福だ」とも思った。
2時15分、就寝。