フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月7日(月) 晴れ、一時雨

2020-09-08 09:40:43 | Weblog

8時15分、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケンさんの訃報記事が載っていた。日本に「死生学」(タナトロジー)を広めた功労者である。エリザベス・キューブラ=ロスは人が自分の死を受容する過程を「1.否認」「2.怒り」「3.取引」「4.憂鬱」「5.受容」の5段階で説明したが、デーケンは「5.受容」の後に(あるいは「5.受容」の最終局面として)「希望」という段階(局面)があると指摘した。このデーケンの説を私は講義「日常生活の社会学」の中で紹介したことがある。享年88歳。ご冥福をお祈りします。

私のブログの読者という方からメールをいただく。今日のTBSラジオの「伊集院とらじおと」という番組の中で視聴者が伊集院からの電話に合言葉を言うと賞金がもらえるというコーナーに出た人が、私のブログにしばしば登場する「西洋料理SUZUKI」のシェフで、伊集院との会話の中で、今月店を閉めますという話(コロナのせいではなく、建物と立ち退きのため)をしていましたと教えてくれた。

びっくりしてradikでその番組を聴いてみると、その通りだった。22日に閉店するとのことだった。4月以降、顔を出していないうちに、そんなことになっていたとは。

1時頃、「西洋料理SUZUKI」に電話して(シェフが出た)、「これからうかがいたいのですが、席は空いていますか」と聞くと、「すみません。いま満席で」とのこと。月曜日のこの時間に電話して満席だったことなどこれまでないことで、あのラジオのせいだと思われた。「また後でお電話します」と電話を切る。

「テラス・ドルチェ」に食べに行く。家を出る前にベランダの洗濯物を仕舞い込む(妻はジムに行っている)。

焼肉ピラフを注文。

食後にブレンド珈琲。

帰宅してしばらくして強い雨が降った。

放送大学の坂井先生からLINEが届く。松本のブックカフェ「栞日」からである。坂井先生は大町の別荘暮らしなので、ときどき松本に出て行かれるのだ。「今日はずっと栞日ですよ」と写真が添えられえいる。これは、私が「栞日」に行ったときのお気に入りの机と椅子である。羨ましい。坂井先生にブックカフェ『想雲堂』のご主人が編集した『松本の本』第2号を買っておいてくれるようにお願いする。「了解です」とのこと。ありがとうございます。お代は次に「パン日和あをや」でお会いしたときに。

雨が上がって、夕方の空。

「西洋料理SUZUKI」に電話して、またシェフが出たので、「あのラジオを聴きました」と言うと、「あぉ、そうでしたか」と少し照れたように返事をされた。明日明後日は定休日なので、「木曜日のランチの予約はできますか」と尋ねると、「はい、お時間は?」と聞かれ、「1時に一名で」と告げる(妻は健康診断を前にダイエット中なのだ)。「はい、承りました」とシェフ。その後、「西洋料理SUZUKI」のファンの「スリック」のマダムに連絡して、閉店のことを伝え、閉店前に一度どうですかと聞くと、ぜひ行きたいというので、木曜日にお連れすることにした(「スリック」は今週は土曜日まで夏休みなのだ)。「西洋料理SUZUKI」に再び電話して、予約の人数を2名に変更する。

夕食は鯵の干物、サラダ(茹でたトウモロコシ)、玉ねぎと玉子の味噌汁、ごはん。

そらからトロロ汁。

デザートはマスカット。

食事をしながら「鶴瓶の家族に乾杯」を観る。2014年に松下奈緒と静岡西伊豆町を訪れたときの回を再編集し、そこで出会った家族の現在を紹介する。人は6年たつと6年分歳を取るということがよくわかる。当時の老人たちが健在だったのにはホッとする。

句会用の作品を推敲して、主宰の紀本さんにメールで送る。私が一番乗りのようだった。

2時、就寝。