8時半、起床。
このところ「晴れ、一時雨」という天気が続いている。今日も動きの多そうな空模様である。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。トーストにはブラムリーとルハーブのジャムをハーフ&ハーフで塗って。季節の移り行きを感じさせる。
町内会長のAさんが「国勢調査のお知らせ」を持って来て下さった。ご苦労様です。
「スリック」のマダムと「西洋料理スズキ」にランチを食べに行く。
建物の取り壊しに伴い、9月22日をもって閉店する。
本日のランチ+看板メニューのビーフシチューを一皿アラカルトで注文する。
コーンポタージュスープ。
ビーフシチューがここで登場。贅沢でボリューミーな前菜である。新しいお店をどこにもつかは未定とのこと。お住まいは羽田にあるそうなので、おそらく私の通える場所になるとは思うが、しばらくこの味を味わえなくなると思うと、しみじみと味わいたくなる。
ランチは肉料理、魚料理、サラダがワンプレートで構成される。本日はハンバーグとカニクリームコロッケだ。町の洋食屋さんの面目躍如の美味しさである。
私はパン、マダムはごはん。ちょっと欲張った注文で、お腹いっぱいになる。食後のコーヒー(紅茶)+おまけのデザート(ミニプリンアラモード)はパス。
最終営業日まで夜はすでに予約でいっぱい。ランチもあと二席ほどを残すのみという。店を出るときシェフのお母様がいつも以上に深々と頭を下げて「ありがとうございました」と言われた。いえ、こちらこそ。新しお店にはぜひ伺いたいと思います。
食後のお茶は「テラスドルチェ」で。
私はブレンドコーヒー、マダムは紅茶。
マダムは最近、旦那さんや娘さんに「私実は〇〇はあまり好きなじゃないの」と食べ物のことをよくカミングアウトするようになったそうだ。そのたびに旦那さんや娘さんは「えっ~!」とびっくりするという。どういうことかというと、栄養バランスを考えて家族のために食事を作ってきたわけだが、食材の中にはマダム個人はそれほど好きでない食材もあるわけで、でも家族はそんなことは知らなかったというわけだ。自分の食べ物の好き嫌いを家族の前で表明するというのは、ちょっと大げさに言えば、「家族のため」の人生から「自分のため」の人生へのシフトを意味するだろう。
マダムはまたこれからの夢についても語った。韓国でシフォンケーキとお茶の店を出したいそうだ。それは韓国で暮らすということを意味する。彼女の韓国好きは知っていたが(韓流ドラマ・映画、韓国語・ハングルの書道など)、そこまでとは知らなかった。
これもまた「自分のため」の人生へのシフトの一環と言えるだろう。漱石流に言えば「自己本位」、世間一般の言い方をすれば、「ちょっとわがまま」な生き方への憧れがマダムの語り口にはある。男性の場合、会社の定年退職がそうしたシフトの契機となることが多いが、女性の場合は、それよりも早い時期、人生の中間地点(40代、50代)に起こりやすいように思われる。女性の方が決断が早い(願望を先延ばしにしない)という解釈もできるし、そのあたりがちょうど親離れ・子離れの時期とシンクロするという事情もあるだろう。
これから週末の営業再開に向けてしこみの作業のあるマダムを駅のエスカレーターのところで見送る(彼女は駅の東口の住人なのだ)。
帰宅して、ちょっと昼寝。お腹いっぱいだ。
私がウトウトしている間に一雨あったようである。
近所に散歩に出る。
専門学校のキャンパスで風に吹かれる。
「ティースプーン」に顔を出す。
グレープフルーツティーを飲みながら、島田さんとしばしおしゃべり。
「スリック」のマダムとの話の流れで、島田さんのこれらの人生プランについてお話をうかがった。島田さんの方が慎重派だが、そこは自分のお店を始めたという実績のある方だから、一般の女性たちよりも語り口は意欲的である。「島田さんならできると思いますよ」と相槌を打ちながら聴く。
夕食は肉野菜炒め、玉子豆腐、味噌汁、ごはん。
肉野菜炒めはジンギスカン風。
デザートはマスカット。
食事をしながら『プレバト』を追っかけ再生で観る。
原稿を少し書いてから、久しぶりに近所をウォーキング&ジョギング。夏の間は蒸し暑くてやめていたが、今日から再開である。
2時15分、就寝。